The Blue Hearts - Young And Pretty

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The Blue Hearts - Young And Pretty (1988)
YOUNG AND PRETTY THE BLUE HEARTS
YOUNG AND PRETTY (リマスター・バージョン) - THE BLUE HEARTS YOUNG AND PRETTY (リマスター・バージョン) THE BLUE HEARTS (リマスター・バージョン) - THE BLUE HEARTS THE BLUE HEARTS (リマスター・バージョン)

 YouTubeでIggy Popを見ながら、この妙なアクションってのは個性的だよな、なんて思ってたんだが、そういえばまんま動きをパクって、それも自然的に見えたっつうのがいたことを思い出した。うん、多分世界を見回してもそんなにIggy Popの動きをそのまま同じ意志の表れとして表現しているのは珍しい例なんだと思う。いや、単にマネてるんじゃなくて、自然にこういう風になった、言い換えればマインドが同じだったが故に同じ動きになったというのかな。ま、どっちでもいいんだがインパクトは絶大だったブルー・ハーツのヒロト君。

 自分的にはメジャーデビューする前から知っていてたまたまライブなんかも見たことがあったのでそのパワーとか疾走感とかバンドとしての勢いってのは凄いな~とよく実感してた。ただ、ルックス的なところが好きじゃなくて認めてなかったけど、密かに初期はよく聴いてた(笑)。それでさ、ライブで一番感動した曲がファーストアルバム「THE BLUE HEARTS」に入ってなくって、がっかりしてたんだよな。そしたらセカンドの「YOUNG AND PRETTY」に入ってきた。「チェイン・ギャング」ね。歌詞が問題で手直ししたとかしないとか、そんな理由らしいけど、ヒロトがあんだけ激しく熱唱しててもマーシーのこのしっとりとした歌っつうか悲壮感漂う歌が堪らなく響いたんだよね。この人、歌詞も凄く鋭いから響きやすかったし。使ってたギターがこれまたレスポールスペシャルってのも凄くかっこ良くてさ。この頃自分的にはジョニー・サンダースとかクラッシュのミック・ジョーンズなんてのが気に入ってて、レスポールJrダブルカッタウェイだったんだよね。んで、そのギターを買ってきて一人悦に浸ってたんだが、その後にレスポールスペシャルっつうギターを見つけて、これいいな~と思ってたらマーシーが弾いてた。かっこ良いんだな、このギター。今でも手に入れたことのないギターだったりする…。

 さて、そんなブルーハーツのセカンドアルバム「YOUNG AND PRETTY」はメジャー第二弾で、ファーストよりも更に聴きやすいメロディを配した感じだけど、多分彼ら自身はあまり変わってない。実に何十年ぶりに聴いたんだけどね、こんなにかっこ良かったのか、と驚くばかりの凝りよう。もっとシンプルなビートパンクと言う印象だったけど、やっぱりマーシーのギターが小技利かせていてえらくカッチョ良い。冒頭の「キスして欲しい」なんて素直な歌詞と歌だし、何と言っても「ラインを超えて」とか「チェイン・ギャング」のマーシーの歌とギターが凄い。良い。響く。この二人の二面性が似て非なる方向性でこのバンド…っつうかこの二人のバンドを決定づけている。凄いな。勢いってのはこういうアルバムにぴったりの言葉だ。歌詞のピュアさは他に類を見ないし、こういうスタイルでパンクと歌詞を世に出してきたのも初めてのバンドだったかも。それゆえに今でも割と万人に受け入れられているし、実は自分的にエライなと思うのは、決して自己主張を人に押し付けることもなく、また他を貶すこともなく、多くを語らずにストイックにライブとアルバムと音楽で自分たちを発信し続けているという純日本人さ、ってのか…。好かれるよね。

 何か忘れていたものを思い出して心が熱くなったアルバムだった。多分どのアルバム聴いても心に刺さるんだろうと思う。だから故にあまり触れないで置いておこうと思う作品かもな…。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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elmar35  

これ昔持ってました。“キスしてほしい”とか“レストラン”なんか好きでしたね。奴ら、分り易いし、かわいいもんね。(笑)

2011/04/10 (Sun) 06:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>elmar35さん

elmar35さんがブルーハーツ…、ちと驚いた(笑)。
かわいい=純粋、なんだよね。ちょっと忘れてたものが蘇った…。

2011/04/10 (Sun) 10:26 | EDIT | REPLY |   

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