Mott The Hoople - Mott

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Mott The Hoople - 革命 (1973)
Mott 革命(紙ジャケット仕様)
An Introduction to Mott the Hoople - モット・ザ・フープル An Introduction to Mott the Hoople Rock and Roll Queen - モット・ザ・フープル Rock and Roll Queen

 R&Rって元来楽しむためのもので、それ以外の何者でもないんだな。そこに多様なメッセージや手法や音楽的な考え方なんてのが入ってきて複雑拡大化したんだが、そもそもに戻ってプレイしよう、っていう試みにも感じられるアルバムがMott The Hoopleの回帰作品「Mott」というアルバム。1973年のリリース、即ち前回「All the Young Dudes」でBowieに救われた反面、今回は独自でやろうってことで戻ってきたのがこのR&R。

 邦題「革命」、ってのも時代だが、昔からMott The Hoopleってさ、割と探してたんだけど手に入らなくて、レコード見つけても何が良いかわからなかったんだよね。そこで、この「革命」ってのと今CDで出てるようなジャケットの「Mott」とあって、バンド名なのかタイトルなのか同じタイトルで異なるアルバムなのかと思うかのようにジャケ違いがあって困った。今でもどっちがどっちっていうのが理解していないけどメンバーが写ってるのは米国盤なんだろう。人形が透けているのは英国盤だと思うので、それが国内盤にもなっているはずだ。多分。調べてないからカン(笑)。

 それはともかくですね、この中身のサウンド、これがまた最高にチープで調子っぱずれのR&Rでかっこ良い。オープニングの「All The Way From Menphis」からしてR&Rの原点に変えるかのようにピアノがロールしているし、どの曲も捨て曲なしの見事なアルバム。更に「Ballad of Mott」っつうバンドの運命を意識した日を元にした感動的なナンバーも入ってる。自分的には「Drivin' Sister」が好きかねぇ、いや、どの曲もカッチョ良いんで最高なんだけど、こんなR&Rアルバムあんまりないよ、って。これぞMott The Hoopleの真髄、この後メンバーが替わろうとも圧倒的にイアン・ハンターの色が出ていて、ブレない。それが結果的には凄く良かったんだろう。いくつかシングルカットされている中でも「Honaloochie Boogie」とかチープの塊だし、いいんだよ。この後の「The Hoople」もかっこ良いけど、正に「All the Young Dudes」から「Mott」「The Hoople」と最高傑作を出しまくった時期です。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ひで  

うちのはメンバー写真の米国盤です。仰る通り、英国盤と国内盤が石膏像の同じジャケット。
自分もグラムに嵌り込んだ時期、レコード探すのに非常に苦労しましたね。既に廃盤で地道に中古屋巡ってました。
モットはバリバリのロックにプラス、甘い部分があって、そのブレンドの絶妙さが好きでした。

2011/04/07 (Thu) 00:37 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ひでさん

あ、やっぱそうですよね。
ホントこのヘンとかなかなか見つけられなくて昔は大変でした。
思い切りマイナーなバンドなら探す店もあったけど、メジャーでB級ってユニオンとかでマメに探すしかなかったし。

2011/04/09 (Sat) 13:46 | EDIT | REPLY |   

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