Generation X - Valley of the Dolls

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Generation X - Valley of the Dolls (1979)
Valley of the Dolls ジェネレーションX
The Gold Collection: Generation X - Generation X The Gold Collection

 70年代のパンクバンドっても今聞いてみればその音そのものはシンプルなR&Rであることが多くて、そのスタンスはThe Whoのそれと全く変わらないものというのも面白い。思い切りパンクだぜ、ってやってたSex Pistolsなんてのはイメージ先行だったのでそういう類似点は脇に追いやられていたんだが、他のバンドについては明らかにシンプルなR&Rの踏襲でしかないことがわかる。それでもA級のパンクバンドはインパクトがあったから良かった。そうでもないバンドって…。

 1979年にリリースされた今じゃ名の売れたビリー・アイドルが歌っていたパンクバンド、Generation Xのセカンドアルバム「Valley of the Dolls」です。まぁ、出てきたのもSex Pistols親衛隊隊長って肩書きからだそうだが、音楽的に云々なんてのがあったのかどうかは知らない。ただ、インパクトがあったのは事実で、それはファーストアルバム「ジェネレーションX」で証明されていたので、問題となるのは以降の活動なのだが、パンクムーブメントなんてのは一瞬で終わってしまっていて、時は1979年、どういう音で進んでいくのだろうか?というような思いもあったんじゃないかと予想する。その結果が「Valley of the Dolls」だ。

 だから多分パンクという枠は遅れたものに感じていただろうし、そのせいかえらく落ち着いた、と言うか、シンプルなサウンドが詰め込まれている。もともとパンク的でもなかった音楽性なのでその根はMott The Hoopleにあるのだろうなというような曲調が多い。正直…、まるで面白くはない(笑)。子供騙しなサウンドとも言えるし、売りが何もないってのもあるし、テクが優れているワケでもない。曲が良いってのもない。だから多分悩んで出したものだろうし、ビリー・アイドルのインパクトだけが売るネタだったんだろうと。トニー・ジェイムズはここでは生きていない。だからこそ「Valley of the Dolls」でバンドが一旦崩壊する。もっともその後にGen Xとしてアルバム「Kiss Me Deadly」をリリースするけど、それは更に…。



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フレ
Posted byフレ

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