Joe Bonamassa - Dust Bowl

0 Comments
Joe Bonamassa - Dust Bowl (2011)
ダスト・ボウル (DVD付) (初回受注限定生産盤) Black Country Communion

 毎年同じなんだろうが、3月ってのは新作リリースが結構ある月でしてね、今年も例外ではなく実に興味深い新作がいくつも出ている、とか出る予定なのが多い。自分の興味の範囲なので当然ジャンルもバラバラなんだけど、どれも古いロックに根付いたものってのは共通項かな(笑)。先日アメリカンなところに遊びに行くと結構日本語でも思い切りロックしたものが流れていて、多分最近のバンドだったりアーティストだったりするんだろうけど、もう全然本場のロックと大差ないレベルなんだな。特に日本の音なんだ、っていう部分もなくって、あれ?これ日本語なんだ、っていうくらいに馴染んだ音に仕上がっているもん。こうなるとそういうバンドとか聞いてみたくなるんだけど、単に流れているだけなのでどんなバンド名なのかもわからないしタイトルももちろんわからないので結局そのまま(笑)。iPhoneで何とかっつうアプリ入れてその曲を聴かせると検索してくれるのとかあるらしいけど、そんなの入れてないしさ、わかんないまま。またいつかどこかで聴くことがあるかもしれない…。

 さて、先日Black Country Communionでジェイソン・ボーナムとグレン・ヒューズって面々と驚異的なサウンドで圧巻してくれたJoe Bonamassaが今度はソロアルバム「ダスト・ボウル」をリリースしてきた。なんと言う変わり身の早さなのだろう(笑)。まずそのリリースの速さとタイミングに驚いたのと、中味を見て驚いた。自分的な目玉はですね、あのFreeの「Heartbreaker」をグレン・ヒューズの歌で収録しているってことだ。まずは最初にコイツを聴いてしまうわけですよ。邪道だけど。そしたらさ、ギターのフレーズももちろん見事に弾きこなしていて明らかにカッコよくなってるワケだけど、ポール・ロジャースに対抗するグレン・ヒューズの歌。う~ん、なるほど、おかしくない。おかしくないけど違和感はもちろんある。でも、さすが。ボナマッサのギターソロなんかも独特のプレイで的確。へぇ~、と楽しんだ一曲。

 それでですね、今回の「ダスト・ボウル」という作品なんだが、ボナマッサ的にはBlack Country Communionでロックに転身したってのも大きかったのか、実に伸び伸びとブルースロックをやり遂げている感じ。冒頭の「Slow Train」なんかでもイントロからして汽車の走り出す音を入れていて、その手法ってあちこちで聞いたことあるけどなかなか面白い。曲は単純な3コードだったりするのもボナマッサらしいが。アルバム収録曲については全体的に伸び伸びとしたギタープレイ、そしてかなり円熟度も高まってきたのもあるし、ロックフィールドでの曲が多いかなぁ。これまでもロック的だったけど、聴く側の意識が弾けたってのかね、速弾きもカマしてくれるけど、カッコよいな~。「Black Lung Heartache」なんてかなりLed Zeppelin的な曲の影響度を感じたボナマッサの回答って感じ。今の時代にこれほどエネルギッシュにアグレッシブにギターに魂込めて弾いてくれるのってそんなに多くないから曲はどうあれ凄く好きだ。Gary MooreとかRory Gallagher好きな人は良いかもしれないよ。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply