



フラワームーヴメントの代表バンドの一員としてはあまり挙げられることもなく、どちらかといえばマニアックな存在ですら有る
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス
というバンド。1968年にデビューアルバム
「Quicksilver Messenger Service」
をリリースするものの彼等の本来の姿であるライブでの熱気が上手く収録されずセールス的には不発だったようだ。まぁ、ファーストアルバムからそうそう簡単にはいかないんだろうけど…後になってそれほどひどくもなく、バンドの本来の持つサウンドとして捉えられる傾向もでてきたいみたいだけどね、個人的にはまあ、時代を反映していて面白いんじゃないかな、程度は思ってるけど、ちょっとチープだよな(笑)。
で、このバンドと云えばやはり
「Happy Trails」
と
「Shady Grove」
なんじゃないかな。ファーストアルバムの反省点を元にセカンドアルバム
「Happy Trails」
ではいきなりライブ録音によるアルバムリリース、そして邦題が「愛の組曲」っつうんだけど、何せ曲名が凄い。「Who Do You Love」から始まり「When Do You Love Part.1」「Where Do You Love」「How Do You Love」「Which Do You Love」そして「When Do You Love Part.2」へと流れるんだけど、コレ面白いよな、発想が。でもって音も凄くデッド的と言ったら変だけど、心地良いギターの音色が中心となっていて、ブルースフィーリングはあるんだけどあまりしつこくなくってサラリと聴けるんだな。こういうサウンドは好きだなぁ。名盤と呼ばれるだけあってどれもしっかりした楽曲なのでちょっと退屈になりそうな部分もあるけど、心地良いサンフランシスコサウンドを聴けるのは間違いないね。
サードアルバム
「Shady Grove」
になるとあの
ニッキー・ホプキンス
が参加してきて、サウンドがガラリと変わる。フリーフォーム的なサウンドからピアノ中心になったサイケサウンド、でも何かポップみたいな曲に彩られていてある意味異色なアルバムなんだろうなぁ。普通に聴くとかなり面白いアルバムだとは思うけど。最後の「Edward, the Mad Shirt Grinder」ってのが一番気合い入った曲かな。面白いよ。
- 関連記事
-