Gong - Shamal

0 Comments
Gong - Shamal (1975)
Shamal Gazeuse

 自分の中で消化し切れていないまま今に至るバンド、と言うのがたくさんある。ある程度聴いてきてハマったモノや二度と聴かないな、って言うもアルバムもそれなりに何回か聴いたり、ブログに取り上げるに当たって聴き直したり、新たな発見をしたりするものも多い。それこそが耳が肥えたと言うのか、年と共に聴き方が変わると言うのか、この変化というのはこだわりをなくしているんじゃない?と思うこともあるが、いや、実際面白いなぁ~と思う基準が変わっているのは事実です。

 Gongと言うバンドが1975年にリリースした「Shamal」という作品。ギター的には一応脱退はしたけれどスティーブ・ヒレッジが弾いていて、その個性を実に見事に際立たせている作品なんだけど、この後のピエール・ムーランの名を冠したGongではひとつの世界観を打ち出してしまうので、その中間の作品として聴くもののようだ。そんな経緯知らずに聴いててさ、何か不思議だよなぁ、このバンドは、としか思わなかったもん(笑)。

 不思議な理由はですね、そもそもSoft Machineの残党となったデビッド・アレンのバンドだったわけだし、サイケでスペーシーな世界を広げていったバンドだったのに、ふらりと辞めてしまってさ、残ったメンバーが作り上げていった世界がこの妙にフュージョンに近いと言うのか試行錯誤した世界だったワケで、それまでの音世界って何だったんだ?とばかりの変化。後世になってこういう音が好きな人は聴いてみるとハマれると思うけど、プログレやロック畑から入ると、う~ん、ま、UKやBradfordとかBrand Xとか似たようなもんか、っていう聴き方もあるからいいのか。まぁ、自分的に好みではないけど、凄いよな、と。

 何かさ、色々な音が入っててどんどん展開していって歌も軽く入ってきて、それでいてバンドの演奏は完璧に凄い。結構人気ある作品になって良いと思うけどな、昔しょっちゅう中古レコードで見かけてて、まるで人気ないんじゃないかと思ってたもん(笑)。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply