Procol Harum - A Salty Dog

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Procol Harum - A Salty Dog (1969)
Salty Dog 月の光 +5(K2HD/紙ジャケット仕様)

Procol Harumと言えば、どうしたって「青い影」ってな話になるんだが、だからと言って一発屋なんかではなくってしっかりとバンドが存続していき、更に名盤も多数出しているという点が見落とされている傾向が強い気がする。時代を経ていけば行くほどにその存在感が一発屋的に見られている感じなんだよな。プログレとかに興味を持つ人はそうでもないだろうけど、普通にロックを漁っていくとどうもその辺しか手に取ることが無いような…。

 1969年にリリースされた三枚目の「A Salty Dog」という作品。黄金のメンバーが揃っていた多分絶頂期のひとつでもあった時代。ゲイリー・ブルッカーは当然のことながらもマシュー・フィッシャーと更にロビン・トロワーという名手がそれぞれの特性を生かしながらアルバム制作に臨んだ傑作。だから楽曲も当然バリエーションに富んでいて、プレイヤーとしての個性もかなり出ているのも面白い。冒頭の「The milk of human kindness」などはメンバーのバランスが見事に調和した作品とも言えるだろうし、以降の曲はプレイヤーこそある程度決まってくるものの、楽曲としては凄いクォリティのものが多く、Procol Harumと言うバンドの深さを物語っている。

 自分的にはこの頃…って言うのか、Procol Harumってバンドはあまりにもどよ~んとしすぎている感じがあって、それほど好んでは聴かなかったものだ。ガツンというロックの迫力じゃないからね。それがロビン・トロワーのギターを聴いていると結構出てきているのが面白くて、更に言えばロビン・トロワーが抜けてからのProcol Harumの方が好きだという傾向もあったりするのでした(笑)。いやいや、話を戻そう…。やはり英国らしいっちゃぁそうなんだけど、ちょっとロックと言うカテゴリには高尚過ぎるっつうかね、ゆったりと優雅に音が鳴りすぎているってのか、重厚な面が出すぎている。それこそがProcol Harumの特性だし、「青い影」から続いている雰囲気の良さ。ここが好き嫌い分かれるところなんじゃないかな。

 ドラムのBJウィルソンがさ、ボンゾに似てるってのと実際Zeppelin結成時に名が挙がったってのもあってちょっと面白い。確かにこのドラム、重くて音がでかい感じだもんね。



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フレ
Posted byフレ

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