Moody Blues - To Our Children's Children's Children
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Moody Blues - To Our Children's Children's Children (1969)

どこか幻想的で、それでいて牧歌的且つ実験的な精神でロックを奏でていることのできた60年代、ただそれだけで生き延びれたバンドは大して多くはないし、今語り継がれることもそれほどない。でも、中にはそういう時世を超えて聞かれるバンドもあるのも事実。まぁ、一般的にはプログレッシブロックというカテゴライズの中で語られることの多いMoody Bluesだが、全く革新的な取り組みを早期から行っていったバンドで、69年にしてもう5作目のアルバム、しかも2作目から続くコンセプトアルバムの続きをひたすら展開しているという全くプログレッシブな考え方に基づいたリリースとコンセプトなのだ。
「To Our Children's Children's Children」という作品で、邦題は「子供たちの子供たちの子供たちへ」と言った直訳に近いものだが、それ自体はさほど自分も追及していないので、まぁ、いいかって感じはあるけど、アルバムの中味が凄い。まず、全然プログレッシブロックバンドといわれる部類に入るようなサウンドだけではないということ。Jethro TullやFamilyなどと同様、もしくはそれ以上に英国的でポップで実験的且つ軽やかなサウンドで、Moody Bluesの特徴はメロトロンの大々的な活用とコーラスワークの分厚さだろうと。そこはさすがに他のバンドと比べてはいけないくらいに徹底している。それと、アルバムのコンセプトに基づくために実に重厚な効果音というかBGM的にアルバムの隙間に流れるサウンドも徹底しているので特徴的。実際アルバムTo Our Children's Children's Children」に収録されている曲そのものはそれほど長いものはないし、一曲づつ聴いていれば実に軽快なポップソングとも言えるものばかりだ。
それもそのはずMoody Bluesの歴史からしてみれば当たり前…、60年代中ごろにビートバンドとして出てきたんだから、根本的にはそういうセンスがあるワケだ。面白いのはそこからクラシカルな取り組みとメンバーの力量の確かさがバンドを高次の次元に昇格させたってことだ。多分。更にそこにアートワークやコンセプトという売るための世界観も加わってこの作品「To Our Children's Children's Children」では初の自主レーベルスレッシュルドからのリリースだったと言うのも見逃せない。アーティストが自分で出すレーベルの中ではかなりデザインセンスの面白いレーベルアートってのが自分が持つスレッショルドの印象でして…、そんなのアナログ人間しか興味ないだろうけどさ(笑)。
しかし「To Our Children's Children's Children」もメロトロン強烈だなぁ…、更にマイク・ピンダーのギターも美しく刺さってくるし、Moody Blues聴くのも久しぶりだから、この独特の浮遊感もなんか心地良い。ただ、ず~っと聴いてるとちょっと濃厚な重さがあるね、そりゃそうか。


どこか幻想的で、それでいて牧歌的且つ実験的な精神でロックを奏でていることのできた60年代、ただそれだけで生き延びれたバンドは大して多くはないし、今語り継がれることもそれほどない。でも、中にはそういう時世を超えて聞かれるバンドもあるのも事実。まぁ、一般的にはプログレッシブロックというカテゴライズの中で語られることの多いMoody Bluesだが、全く革新的な取り組みを早期から行っていったバンドで、69年にしてもう5作目のアルバム、しかも2作目から続くコンセプトアルバムの続きをひたすら展開しているという全くプログレッシブな考え方に基づいたリリースとコンセプトなのだ。
「To Our Children's Children's Children」という作品で、邦題は「子供たちの子供たちの子供たちへ」と言った直訳に近いものだが、それ自体はさほど自分も追及していないので、まぁ、いいかって感じはあるけど、アルバムの中味が凄い。まず、全然プログレッシブロックバンドといわれる部類に入るようなサウンドだけではないということ。Jethro TullやFamilyなどと同様、もしくはそれ以上に英国的でポップで実験的且つ軽やかなサウンドで、Moody Bluesの特徴はメロトロンの大々的な活用とコーラスワークの分厚さだろうと。そこはさすがに他のバンドと比べてはいけないくらいに徹底している。それと、アルバムのコンセプトに基づくために実に重厚な効果音というかBGM的にアルバムの隙間に流れるサウンドも徹底しているので特徴的。実際アルバムTo Our Children's Children's Children」に収録されている曲そのものはそれほど長いものはないし、一曲づつ聴いていれば実に軽快なポップソングとも言えるものばかりだ。
それもそのはずMoody Bluesの歴史からしてみれば当たり前…、60年代中ごろにビートバンドとして出てきたんだから、根本的にはそういうセンスがあるワケだ。面白いのはそこからクラシカルな取り組みとメンバーの力量の確かさがバンドを高次の次元に昇格させたってことだ。多分。更にそこにアートワークやコンセプトという売るための世界観も加わってこの作品「To Our Children's Children's Children」では初の自主レーベルスレッシュルドからのリリースだったと言うのも見逃せない。アーティストが自分で出すレーベルの中ではかなりデザインセンスの面白いレーベルアートってのが自分が持つスレッショルドの印象でして…、そんなのアナログ人間しか興味ないだろうけどさ(笑)。
しかし「To Our Children's Children's Children」もメロトロン強烈だなぁ…、更にマイク・ピンダーのギターも美しく刺さってくるし、Moody Blues聴くのも久しぶりだから、この独特の浮遊感もなんか心地良い。ただ、ず~っと聴いてるとちょっと濃厚な重さがあるね、そりゃそうか。
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