Family - Entertainment


意図せずして徐々に英国B級的なバンドが続出している気がするのはいつものことか。結局その辺が一番自分にマッチしている部分なのかもしれないし、割と意識して聴いていたジャンルってのもあるからか。まぁ、それでもメジャーな部類をいくつか立て続けに書いていこうかな、なんて。単にマイナーものはもう一通り書き切ってしまっているので発掘音源系になっちゃうんだよね。それもまた人気なさそうなので、とりあえずこの辺も…。
ファミリーってバンドはジョン・ウェットンが参加したことがあるバンドとして知られていたりするけど、実際にそれはかなり終盤の話で、そもそもはごった煮英国ロックの時代の始まりでもある1960年代終盤に出てきたバンドなのだ。だから別にハードロックでもブルースロックでもなく、何かのジャンルに属せる音でもない。その辺がなかなか聴きにくいと言うかとっつきにくいバンドのひとつになっている面も否めないんだが、ボーカルのロジャー・チャップマンの名はかなり知られているのではないだろうか?凄い迫力のボーカルだからなぁ。聴いてみると印象は、もしかしたらウッドストックでのジョー・コッカーってな感じかも(笑)。ビブラートって言うのかシャウトってのか、とにかく個性的な歌声で一世を風靡したものだ。
1969年にリリースされたセカンドアルバム「Entertainment」ではその歌声も満喫できることながら、更にファミリーってバンドの初期のサイケデリックでもあり英国らしい実験的なロックもあり、更に多種多様な楽器をも用いたごった煮ロックが頼もしい。それでいて決してマイナーに甘んじることもなくしっかりとポップな聞かせ方をしているし、特にベースのラインが面白いね。基本チャップマンとホイットニーのバンドなんだけど、目立つのはそうでもなかったりするのも頼もしい。ジャケット見てもさ、何これ?って感じの喜劇的なアート。どんなバンドかってのはともかく、言い方変えると、サーカスを見ているようなバンド。深いよ~♪
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