Gun - Race With The Devil

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Gun - 悪魔天国 (1968)
悪魔天国(紙ジャケット仕様) ガンサイト(紙ジャケット仕様)

 やっぱハードロックっていいな…と自分の趣味を改めて知るのでしたが、それはBalck Sabbathに触発されて聴いていた同じくフォルダーに眠っていたGunのファーストアルバム「悪魔天国」です。邦題はもちろん「悪魔天国」なワケでしけどね、これがまた久々にちょこっと聴いてみるか、なんて流したらやっぱりかっこ良いんです。こんなチープでゴチャゴチャした曲とかリフなんかでもセンスが光るってのは面白い。

 1969年にリリースされた当時はカーティスと名乗っていた兄弟が中心となったバンド、Gunによる最初のアルバム「悪魔天国」。ジャケットからして魑魅魍魎として悪魔っつうか地獄絵図的な印象なんだが、音の方もそれに負けず何というのかな…、詰め込まれているハードロックで、ギターによるハードロックだけじゃなくて結構色々な楽器が鳴ってる。この頃わずか18歳だったエイドリアン・カーティスのポップな才能とギタリストとしての才能が開花しまくってて、だから故にCBSも好きなようにレコーディングさせたんじゃないだろうかと。冒頭を飾るヒット曲「悪魔天国」はもう色々なバンドにカバーされているし、CMでも使われたりしているようなので知られているだろうが、このリフが凄くネチっこく耳に残る。他の曲でもギターソロとかになると音が前に出てきて凄くネチネチなサウンドで時代を感じるというよりも、これがエイドリアン・カーティスの音なんだな、っつう感じ。フレーズはかなり雑な部分もあるけど、顔と魂でギター弾いてるね、これは。だからどの曲も聴き所があってグイグイと惹き付けられて聴いてしまうんだな。

 エイドリアン・カーティスとポール・カーティスは常にトリオバンドを好んで結成しているんだが、その最初がGunだったワケ。この後Three Man Armyで傑作を何枚かリリースしてクリームのジンジャー・ベイカーとBaker Gurvitz Armyとしても3枚くらいアルバム作ってるし、割とメジャーどころにいてもおかしくなかったんだけど、なかなかそうは進まなかったようだ。そのせいかある時突然にエイドリアン・カーティス(ガービッツ)はAORなソロ作を出して売れてしまったっつう経緯もある。ま、それはいつか機会があったら…。

 しかしGun、いいな。セカンド「ガンサイト」よりもやっぱりファースト「悪魔天国」の勢いが良い。更にたっぷりとコラージュや楽器が混ぜ合わされた音の波も時代ならではってのあるけど、かっこ良い。こんなセンスって今じゃ出せないでしょ(笑)。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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K平  
3ピースバンドって

弾きながら歌わなきゃなんないから 本人達は大変でしょうけど、独特の乗りが有りますね。私も一枚目の方が好きかな。ジャケット的には二枚目ですが。GUNの二枚から始まり THREE MAN ARMY、BAKER GURVITS ARMYと追っかけましたよ。RACE WITH DEVILはGIRLSCHOOLがカバーしたバージョンも好きでした。ケリー・ジョンソンの訃報を知った時はショックでしたね。

2011/03/08 (Tue) 20:43 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>K平さん

この人たちのキャリアってハードロックなので面白くて好きなんですよ。Three Man Armyは特に好きですね。
「悪魔天国」はホント多数のバンドにカバーされているみたいですけどGirlschoolのが一番カッコよいのもわかります(笑)。

2011/03/10 (Thu) 22:13 | EDIT | REPLY |   

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