Back Street Crawler - 2nd Street

2 Comments
Back Street Crawler - 2nd Street (1976)
2nd Street Band Plays on

 さてさて、この所関係者周辺の作品がいくつか登場していたんだけど、それもこれもこの真打となるBack Street Crawlerの登場の予兆だったワケです♪いや、別にそういう意識をしたワケじゃないけど何となく方向性と流れがBack Street Crawlerに行き着きそうだったのであれやこれやと…。広げようと思ったらまだ多方向に進めたんだけどね、やっぱりポール・コソフのギターが聴きたいなぁ~ってことで久々に引っ張り出して聴いたんだよ、このBack Street Crawlerのセカンドアルバム「2nd Street」をさ。

 フリーの時代のポール・コソフはレスポールがメインで太く悲しい音をキメまくっていたんだけど、後期くらいから、そしてこのBack Street Crawler辺りでは多分ストラトもメインになってきている感じでレコード聴いていてもレスポールじゃない音が鳴っている感じなんだよ。それがまたどうやっても明るくならないポール・コソフのギターとして妙に説得力があるんだな。

 1976年のポール・コソフ本人没後にリリースされたBack Street Crawlerのセカンドアルバム「2nd Street」。録音そのものは前年のアメリカツアー辺りから行われていたようで、もちろん本人のギターが中心ではあるけど、バンドとしてはやはりややソウル感のある歌モノに近い感じでエグく攻めこんでくるようなものでもないが、メロウで大人な雰囲気の作風。そしてさほど気にしなかったけどこの時点でGeoff Whitehornがサポートしているんだな…ってかよくよく調べてみると前年のライブを記録した「Live at Fairfield Halls」でもギタリストとしてクレジットされているので、既にバンドとは絡んでいて、ポール・コソフとも一緒にやっていた人だったんだ…。凄い。それはもうラビットと同じような歩みなんだろうな、ってか一緒にラビットもここにいるし(笑)。この辺の人脈を辿るとFreeとThe Whoがもの凄い近いバンドに感じてしまうのが不思議。

 そして「2nd Street」。どこかマイク・ブルームフィールドのようにギターヒーローになるのを拒んでいたような節のあるポール・コソフがバンドの一員としてギターを弾いているけど、やっぱり目立つ。曲の中でのオブリガードのギターだけでも一聴して分かるくらい粘っこいギターで、ロングトーンをカマしながら歌メロよりも全然歌っているギターを聴かせてくれるもんな。だから「2nd Street」もファーストの「The Band Plays On」もアルバムとして聴くと言うよりはポール・コソフのギターの入れ方を堪能するっていう聴き方しちゃうんだよね。正直言ってTerry Wilson-Slesserだろうがラビットだろうが、歌なんでほとんど聴くことないもん(笑)。やっぱ曲とギターのオブリとかソロ。ソロと言ってもあんまり派手に弾きまくるソロってのがないのが寂しいけどなぁ…。でもポール・コソフ最後の遺作なのだからやっぱり心して聴いておくものだ。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
Tommy  
Kossoff遺作

2nd Street に関してコメントがなかったので自分がしなくてはという思いでさせて頂きます。
アナログアルバムをしまってからレコーディングメンツを見ることが無くなり昔の記憶で確かこの人が参加していたよなーと思い出しながらCDを聴くことが多いのですが、このアルバムにGeoff Whitehornがサポートとしてクレジットされていることは記憶にありませんでしたので新たな発見の1つとして聴き直すことが出来ました。
このアルバムの中で1番お気に入り(ほとんどこの曲しか聴かなくなってしまいました。)は、Some Kind of Happyであります。この曲のコンポーザーはBassのTerry Wilsonでしたが、私はRabbitと思っていたのです。とても意外な人の作曲でここでも新たな発見をしました。確かに明るい曲は無く暗いけれどもソウルフルな部分を残している最後のアルバムであると今でも思っています。
この後のCrawlerになると歌謡曲っぽく聞こえてしまうのは私だけでしょうか?唯一、再録のMuddy WaterはRabbit作曲だけあってブルージィーなところも残ってはいますがFreeのオリジナルとは比べようはありません。
やはりKossoffのギターが有ることでBandに影響することが十分に確認出来ました。

2021/11/13 (Sat) 00:17 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
Re: Kossoff遺作

英国のこの辺はクレジット見てると面白くて色々な方が参加してますね。
知れば知るほど意外な繋がりが見えてきて…。音を比べると更に面白いです。
ラビットとテリー・ウィルソンの類似もありましたか。
フリーほどのブルースロックではないですが、存分に楽しめますね。

> 2nd Street に関してコメントがなかったので自分がしなくてはという思いでさせて頂きます。
> アナログアルバムをしまってからレコーディングメンツを見ることが無くなり昔の記憶で確かこの人が参加していたよなーと思い出しながらCDを聴くことが多いのですが、このアルバムにGeoff Whitehornがサポートとしてクレジットされていることは記憶にありませんでしたので新たな発見の1つとして聴き直すことが出来ました。
> このアルバムの中で1番お気に入り(ほとんどこの曲しか聴かなくなってしまいました。)は、Some Kind of Happyであります。この曲のコンポーザーはBassのTerry Wilsonでしたが、私はRabbitと思っていたのです。とても意外な人の作曲でここでも新たな発見をしました。確かに明るい曲は無く暗いけれどもソウルフルな部分を残している最後のアルバムであると今でも思っています。
> この後のCrawlerになると歌謡曲っぽく聞こえてしまうのは私だけでしょうか?唯一、再録のMuddy WaterはRabbit作曲だけあってブルージィーなところも残ってはいますがFreeのオリジナルとは比べようはありません。
> やはりKossoffのギターが有ることでBandに影響することが十分に確認出来ました。

2021/11/13 (Sat) 20:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply