Nucleus - Elastic Rock
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Nucleus - Elastic Rock (1970)

UK Tour '76
Live in Bremen
よく音楽にジャンルは関係ない、と言われるが実際にはかなりジャンル分けが細分化されているしジャンルとかカテゴリ分けと言ったものが存在しないと色々な面で困るのだが、聴く側に立てば実際にそう言ったカテゴライズは無関係である。ただし、それも従来の文化と歴史とイメージという枠があって、いつまでもその印象から抜け出せない事例も多々存在する。ん?何をいきなり真面目な論議しているんだって?いや~、ジャズロックってさ、ロックジャズもあるしジャズロックもあるし凄くニアリーな世界にあるよなぁ…とつくづく思ったからです。そんなきっかけの作品がコチラ♪
1970年にリリースされた時代は正に英国何でもあり時代でしてね、Nucleusのファーストアルバム「Elastic Rock Ltd.Ed. (Spec)」です…、はい、Vertigoレーベルってのもこのイメージ戦略に一味買ってしまっているんですけどね…、1970年のVertigoから出てきたバンドってったらもう気になる人は気になりますが…、ホントはPrestigeとかジャズ系のレーベルから出てきた方が良かったんじゃないかなぁ…っていうバンドです。Nucleusってよくプログレの中で語られ、更にジャズロックで語られるけど、こりゃもう明らかにジャズですわ。自分はあまり詳しくないけどエレクトリック時代のマイルス・デイヴィスを踏襲しているかのような部分が大きい。そりゃ、イアン・カーと言うリーダーがトランペット奏者なんだからジャズになるわな…と。
ところが試みは面白くて、そのエレクトリックジャズなトランペット中心のインストに対して、クリス・スペディングがギターを被せて、更に後にソフトマシーンで名を上げるジョン・マーシャルがドラムを叩き、カール・ジェンキンスがオーボエを奏でる…、オーボエ??その時点でVertigo行きってのは分かる気がするが、出てきた音はやっぱり面白い。こういうのを英国的と言うべきなんだろう…、概念に囚われずにどんどんと新しいアイディアを実現しては進化させていく、そして音は淡々とクールに奏でて一部分だけを聴けば本物と大して変わらない旋律や音色を出しながらも全体ではまるで異なる音世界を紡ぎ上げるという…、冒頭に書いたジャズとロックの境目を多分簡単に行き来している連中の音です。しかもモダンジャズじゃなくて明らかに進化系のエレクトリックな世界を含めたジャズと発展していこうとしているロックの間。凄い。
ま、Nucleusと後期Soft Machineってほとんど同じメンバーになっちゃうんだから当たり前だけど、この「Elastic Rock Ltd.Ed. (Spec)」を聴いているとこの路線でメンバーのやりたいことってのは進化していったってのがわかると思う。イアン・カーはソフツに絡まなかったからトランペット抜きでのNucleasというイメージをしてみると全くわかりやすくなる…、冷たい夜を更に淡々と冷たくしてくれる音で熱くなれるねぇ~♪




よく音楽にジャンルは関係ない、と言われるが実際にはかなりジャンル分けが細分化されているしジャンルとかカテゴリ分けと言ったものが存在しないと色々な面で困るのだが、聴く側に立てば実際にそう言ったカテゴライズは無関係である。ただし、それも従来の文化と歴史とイメージという枠があって、いつまでもその印象から抜け出せない事例も多々存在する。ん?何をいきなり真面目な論議しているんだって?いや~、ジャズロックってさ、ロックジャズもあるしジャズロックもあるし凄くニアリーな世界にあるよなぁ…とつくづく思ったからです。そんなきっかけの作品がコチラ♪
1970年にリリースされた時代は正に英国何でもあり時代でしてね、Nucleusのファーストアルバム「Elastic Rock Ltd.Ed. (Spec)」です…、はい、Vertigoレーベルってのもこのイメージ戦略に一味買ってしまっているんですけどね…、1970年のVertigoから出てきたバンドってったらもう気になる人は気になりますが…、ホントはPrestigeとかジャズ系のレーベルから出てきた方が良かったんじゃないかなぁ…っていうバンドです。Nucleusってよくプログレの中で語られ、更にジャズロックで語られるけど、こりゃもう明らかにジャズですわ。自分はあまり詳しくないけどエレクトリック時代のマイルス・デイヴィスを踏襲しているかのような部分が大きい。そりゃ、イアン・カーと言うリーダーがトランペット奏者なんだからジャズになるわな…と。
ところが試みは面白くて、そのエレクトリックジャズなトランペット中心のインストに対して、クリス・スペディングがギターを被せて、更に後にソフトマシーンで名を上げるジョン・マーシャルがドラムを叩き、カール・ジェンキンスがオーボエを奏でる…、オーボエ??その時点でVertigo行きってのは分かる気がするが、出てきた音はやっぱり面白い。こういうのを英国的と言うべきなんだろう…、概念に囚われずにどんどんと新しいアイディアを実現しては進化させていく、そして音は淡々とクールに奏でて一部分だけを聴けば本物と大して変わらない旋律や音色を出しながらも全体ではまるで異なる音世界を紡ぎ上げるという…、冒頭に書いたジャズとロックの境目を多分簡単に行き来している連中の音です。しかもモダンジャズじゃなくて明らかに進化系のエレクトリックな世界を含めたジャズと発展していこうとしているロックの間。凄い。
ま、Nucleusと後期Soft Machineってほとんど同じメンバーになっちゃうんだから当たり前だけど、この「Elastic Rock Ltd.Ed. (Spec)」を聴いているとこの路線でメンバーのやりたいことってのは進化していったってのがわかると思う。イアン・カーはソフツに絡まなかったからトランペット抜きでのNucleasというイメージをしてみると全くわかりやすくなる…、冷たい夜を更に淡々と冷たくしてくれる音で熱くなれるねぇ~♪
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