Bill Bruford - Feels Good to Me
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Bill Bruford - Feels Good to Me (1978)

カール・パーマーのドラムの音でちょいと正反対のドラマーを思い出したので、勢いのままブログを流していこう(笑)。うん、ビル・ブラッフォードさんです。もうね、クリムゾンもイエスもジェネシスにも絡んでいながら更にカンタベリー一派との付き合いも深く、プログレと呼ばれる世界のドラマーとも云える人ですね。しかも音楽性から派生するとジャズ・フュージョンまでも入ってくるので全くクロスオーバーな世界を股にかけたテクニシャン。変拍子が変拍子に聴こえない…ってか普通に叩いてる印象しかなくて、変拍子らしく叩かない変拍子のドラマーだったりするので恐ろしい。
1978年にリリースされたビル・ブラッフォード最初のソロアルバム「Feels Good to Me」。UK前の録音らしいが、参加メンバーにはアラン・ホールズワースやデイブ・スチュアートなんてのがいるからGilgameshやGongなどの隙間を縫っての録音なのかな、凄いスケジュール感とレコーディング予定だな…。テクニシャンな人達はこんな複雑なサウンドでもそれほど時間を掛けずに仕上げてしまうんだろうか、こんなのをさ。それで短期の集中録音だったとしか思えないんだが、その反面出来映えがもの凄い。好き嫌いは出るだろうなぁと思うけど、自分的には昔は全然ダメ、今は割とキライじゃない音。最近こういう音って抵抗なくなってきててさ、それはもうベックの影響かもしれないけど、ビル・ブラッフォードの場合は音がカンタベリーしてるからまだ聴きやすいんだと思う。変拍子でフュージョン的ってのはあるんだけどデイヴ・スチュワートのおかげでかなりカンタベリーな雰囲気持ってるもん。ベースのジェフ・バーリンもそういうラインを弾きこなす人だから余計にそう聴こえる部分も多い。
一方でカンタベリーらしくもあり、フュージョン的クロスオーバーなサウンドを出しているのがアラン・ホールズワースのギター。知性を感じる音だよねぇ、この人のギターはホントに。だから構築されつつある音なんだけど、それが的確に出来上がっていって、頂点でデイヴ・スチュワートにタッチするみたいに出来上がってて、それぞれのパートではもの凄く高みにあるサウンドを出している。音色自体は結構ポップなのもあったりするんだけどさ。ブラッフォードって曲を作る才能もあるんだろうし、こういうのは自分でどこまで作るんだろうか?それを言ったらジャズでも同じだけど不思議。
そして驚くのはアンネット・ピーコックのボーカル。これはもう好き嫌い分かれるだろうなと思うくらいに強烈なインパクトを放っている。普通に歌を入れていれば問題なかったんだろうけど、ステレオで音全体の上から更に被せたような雰囲気でふつうじゃない音でおどろおどろしい歌が聴こえてくるんだから面白い。全曲これだったらたまったもんじゃないが、わずかなもんだから良いじゃないですか。こういうセンスが実験的で好きですね。カンタベリーらしいとも云えるかな。な~んてことで、「Feels Good to Me」という作品、今聴き直してみて、さすがにミュージシャン中のミュージシャンが集まっているだけあるテクニカルな作品で凄い。こんなのバックに流れてたら何もリズムに乗れずにできないことばかりになっちゃう(笑)。でもね、軽くて聴きやすいんだよ、それが面白いところ♪


カール・パーマーのドラムの音でちょいと正反対のドラマーを思い出したので、勢いのままブログを流していこう(笑)。うん、ビル・ブラッフォードさんです。もうね、クリムゾンもイエスもジェネシスにも絡んでいながら更にカンタベリー一派との付き合いも深く、プログレと呼ばれる世界のドラマーとも云える人ですね。しかも音楽性から派生するとジャズ・フュージョンまでも入ってくるので全くクロスオーバーな世界を股にかけたテクニシャン。変拍子が変拍子に聴こえない…ってか普通に叩いてる印象しかなくて、変拍子らしく叩かない変拍子のドラマーだったりするので恐ろしい。
1978年にリリースされたビル・ブラッフォード最初のソロアルバム「Feels Good to Me」。UK前の録音らしいが、参加メンバーにはアラン・ホールズワースやデイブ・スチュアートなんてのがいるからGilgameshやGongなどの隙間を縫っての録音なのかな、凄いスケジュール感とレコーディング予定だな…。テクニシャンな人達はこんな複雑なサウンドでもそれほど時間を掛けずに仕上げてしまうんだろうか、こんなのをさ。それで短期の集中録音だったとしか思えないんだが、その反面出来映えがもの凄い。好き嫌いは出るだろうなぁと思うけど、自分的には昔は全然ダメ、今は割とキライじゃない音。最近こういう音って抵抗なくなってきててさ、それはもうベックの影響かもしれないけど、ビル・ブラッフォードの場合は音がカンタベリーしてるからまだ聴きやすいんだと思う。変拍子でフュージョン的ってのはあるんだけどデイヴ・スチュワートのおかげでかなりカンタベリーな雰囲気持ってるもん。ベースのジェフ・バーリンもそういうラインを弾きこなす人だから余計にそう聴こえる部分も多い。
一方でカンタベリーらしくもあり、フュージョン的クロスオーバーなサウンドを出しているのがアラン・ホールズワースのギター。知性を感じる音だよねぇ、この人のギターはホントに。だから構築されつつある音なんだけど、それが的確に出来上がっていって、頂点でデイヴ・スチュワートにタッチするみたいに出来上がってて、それぞれのパートではもの凄く高みにあるサウンドを出している。音色自体は結構ポップなのもあったりするんだけどさ。ブラッフォードって曲を作る才能もあるんだろうし、こういうのは自分でどこまで作るんだろうか?それを言ったらジャズでも同じだけど不思議。
そして驚くのはアンネット・ピーコックのボーカル。これはもう好き嫌い分かれるだろうなと思うくらいに強烈なインパクトを放っている。普通に歌を入れていれば問題なかったんだろうけど、ステレオで音全体の上から更に被せたような雰囲気でふつうじゃない音でおどろおどろしい歌が聴こえてくるんだから面白い。全曲これだったらたまったもんじゃないが、わずかなもんだから良いじゃないですか。こういうセンスが実験的で好きですね。カンタベリーらしいとも云えるかな。な~んてことで、「Feels Good to Me」という作品、今聴き直してみて、さすがにミュージシャン中のミュージシャンが集まっているだけあるテクニカルな作品で凄い。こんなのバックに流れてたら何もリズムに乗れずにできないことばかりになっちゃう(笑)。でもね、軽くて聴きやすいんだよ、それが面白いところ♪
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