Greg Lake - Greg Lake (& Gary Moore)

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Greg Lake - グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア (1981)
グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア(紙ジャケット仕様) グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーアII~マヌーヴァーズ(紙ジャケット仕様)

 ゲイリー・ムーアという人は随分と若い頃からロックシーンにいたおかげで70年代の英国を思い切り経由している人です。Skid Rowで出て来たのが1971年頃だから当然同時代のバンドやミュージシャンにも知られていたし知っていただろう。だからこそ後々になってBBMでジャック・ブルースやジンジャー・ベイカーとの共演もキャリアの成せる業という話。もっともその辺はよく分からないので推測だが…、クラプトンのクリームをやってみたかったってのはあるだろうな。

 1981年になってどういう経緯なのか、あのグレッグ・レイクとのコラボレーションアルバム「グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア」が実現している。丁度ゲイリー・ムーアがJETレーベルと揉めている頃の気晴らしと云うか仕事だろうけど、これがまた面白い按配に出来上がっているところが頼もしい。グレッグ・レイクの方もファーストアルバムになるので気合は入っていたハズだし、少しでも話題は作りたかっただろうからThin Lizzyからソロ活動に入ったゲイリー・ムーアという稀代のギタリストと一緒にやれる事には文句無かったに違いない。

 「グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア」の最初を飾るのはゲイリー・ムーアのライブでもお馴染みの「Nuclear Attack」で、グレッグ・レイクのボーカルで聴けるのが楽しみか。曲そのものはゲイリー・ムーアのあのハードなプレイなので、違和感なし。但し、グレッグ・レイクの歌っつうのが…、いや、この頃のグレッグ・レイクの歌ってもの凄くエイジア的って言えば分かるかもしれんけど、AOR系に聴こえるような節があるので好みじゃないんだよ。それはもうアルバム全般に渡っての話だけど、何かもうちょっと…って。EL&Pの「Love Beach」のイメージのままなのかな。それでもゲイリー・ムーアのギターは要所要所で弾き過ぎなくらいに弾きまくっているので目立つ。グレッグ・レイクは一体このソロアルバム「グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア」で何をしたかったんだろうか?と疑いたくなるくらいゲイリー・ムーアのギターだけがポップな曲調の中に詰め込まれている。う~ん、不思議なサウンドだ。これってドラムはテッド・マッケンナ?MSGでお馴染みのあの人ですね。ってことはグレッグ・レイクもそのままHR/HM界に入って来ようとしたのだろうか?

 な~んて話はあるものの、この「グレッグ・レイク&ゲイリー・ムーア」にはかなり豪華なゲスト陣が参加しているのでやっぱり気合満点です。スティーブ・ルカサーの参加はともかく、個人的にぶっ飛んだのがスナッフィ・ウォルデンの参加。Stray Dog以外でこの人の名を見かける事はほとんど無くて、フリーのポール・コゾフ不在時の代役ギタリストとして参加、ってくらいしか知らない。なので、こんなところでのゲスト参加は驚いた。でもグレッグ・レイク=EL&P、そしてEL&P=マンティコアレーベル、Stray Dog=マンテイコアってことで繋がってもおかしくないんだな…なるほど。やはり英国ロック史は知ってると面白い、って推測しながらStray Dogのジャケ見たらプロデュースがグレッグ・レイクだった。



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フレ
Posted byフレ

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