Jeff Beck - There and Back

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Jeff Beck - There & Back (1980)
There & Back Blow By Blow
Live and Exclusive from the Grammy Museum - ジェフ・ベック Live and Exclusive from the Grammy Museum The Best of Jeff Beck - ジェフ・ベック The Best of Jeff Beck

 ギターインストでアルバム一枚聴かせてしかも作品として機能させるって結構大変なワケだが、フュージョンの波を作ってしまったジェフ・ベックには割とお手の物だったのか、それだけで生きていると言ってもおかしくないくらいにその世界観を達観してしまっている。なので今更何を書いてもナンセンスなのではあるが(笑)。他に色々なフュージョン的なのを耳にしたこともあるけど、結局ロック的アプローチから入ってくるジェフ・ベックのが一番聴きやすし、ガツンと来るんだよね。

 1980年にリリースされたその手のアルバム三部作ともなった「There & Back」。「Blow By Blow」「Wired」とその辺で来たのでリアルタイムな人にはもちろん聴きやすかっただろうし受け入れられたんじゃないかと。もしくは飽きられたっていうのもあるかもしれんけど、80年代になってこれだもんな。日本では80年代にこの手のフュージョンが流行った気がするけど、世界中のテクニシャンは皆こぞってフュージョンサウンドを奏でていたようだ…。ちなみに自分的にはこの手の音って苦手だったので全然聴けてません♪ジェフ・ベック然り、ですので割とここ何年かでジェフ・ベックの良さをわかりかけてきたっていう不埒者なので悪しからず。

 いやぁ~、最初から凄い展開。ただ面白いのはジェフ・ベック一人だったら絶対にフュージョンにはならないしロックにしかならないんだ、ってのが分かったこと。ヤン・ハマーとかいたからこういう音になってるんだろうな、と。もちろんギターインストのノリノリものではあるんだろうけど、モ・フォスターにサイモン・フィリップスってメンツでさ、やっぱゴツゴツしたロックの音してるんだよね。そういう骨っぽさってのがテクニックの根底にあるかないか、っていうのが大きい。もう30年前の作品だから30年間聴き続けている人もいるだろうし、そりゃもう良いところ悪いところあるだろうし…、今のジェフ・ベックの音もこういう作品から出来上がっているワケで、一世代を作ったよね。昔は全然わかんなかったアルバムだけど、今はチョコチョコ聴きます。んで、毎回凄いなぁと思うワケですが、まだギターの音にエッジが立っているのが嬉しい。ピックだよね?この頃。ただしギターの音がバリエーションに満ちていてさすがです。音の変え方とか選び方とか通り一遍じゃ行かない音色の選択。ギターの教科書とも言われる人のハズだ。

Jeff Beck 3-Pak

 そして何とアマゾンのCDの価格が驚くほどのものだ。更に書けば、名盤「Blow By Blow」「Wired」「There & Back」の三枚がまとめて入った3CDセットが1500円とは!?う~ん、安くなったものだ。





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フレ
Posted byフレ

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riri  

私はジェフ歴35年のジジイですがどこまでやるのかと最近のベックには感心しきりです。とんがり方が常人にはできないレベルですね。私が若かりしころ30過ぎのロッカーなんて考えられませんでしたがベックといいストーンズといい日本なら年金生活者なのにこのエナジー!

私はブローバイブローのLPを45回転でかけて、6曲目の哀しみの恋人たちをカセットに落としてよく聴いてました。中間部に入ってからのソロがそれはそれは超絶です。そんな楽しみ方もできたのがアナログ時代の良さです。懐かしや。

2013/05/06 (Mon) 15:00 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ririさん

今のジジイ達、若いっすよねぇ、ホント。
こないだ鮎川さんが65歳ってライブだったけど若かったしさ。

しかし45回転でって…、ソロの凄さを更に実感するって遊び!?
アナログは愛着ありますねぇ…。

2013/05/06 (Mon) 22:06 | EDIT | REPLY |   

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