Dreams of Sanity - Masquerade

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Dreams of Sanity - Masquerade (1999)

Masquerade Komoedia

 The Gatheringをアマゾンで見ている時に下の方に何となく気になるジャケットが出てたので、ちとクリック♪ふ~ん、オーストリアのバンドなんだ…、って嬢メタル系なワケね…と食指が少々動いてしまったのでそのまま聴いてみることにしたのがこのDreams of Sanityです。そんなに期待もしてないけど、そんなにつまんなくもないだろうって。何と云ってもジャケットで選んでるから、どっちかっつうと希望的観測が強いのかもしれん。

 1999年にリリースされたDreams of Sanityというバンドの二枚目の作品「Masquerade」です。メンバーチェンジも行われて、更に言えばファースト「Komoedia」では二人の女性ボーカルがいたのが一人抜けてしまったという状況で製作されたもののようだ。まぁ、10年以上前の作品だからアレコレ見てると割と好評なのがこのセカンドアルバム「Masquerade」だった。そうか、ジャケットだけじゃないんだ、と安心して聴いていた次第です。

 冒頭からオペラチックなインストが…、んで「オペラ座の怪人」です。うん、やっぱNightwishのバージョンが耳にこびりついているので比べてはいけないがちっとチープな感じがしてしまった。ただ、構成は結構面白いかも?というところで次に進んで行くのだが、これがまたMasquerade Act.1」っつう大曲で、どんどんと曲の展開が繰り広げられていく代物。その展開には脈絡もなく普通にリズムが変わっていくので…、そりゃもちろん意味はあるだろうけど、ちょっと唐突。更に言えば作られている音がかなりチープな音色なのはなんでだろ?時代?んなワケないよな…。こういう音を狙っていたのかな。ただ、そういう強引な点を差し引いて聴くと、そりゃもう練られていてしっかりしてます。ピアノが目立つように曲を殺さずに展開しているし、何よりもボーカルのサンドラ姫の歌声がかなり変容していく様が面白い。この変幻自在さはあまり類を見ないものじゃない?やや声量不足な感は否めないけど、結構クラッとくる歌かも。

 楽曲的にはさほど陰鬱でもないし別にゴシックメタルって言われるほどのものでもなくて、鍵盤やギターの音からすると80年代ロック好きな音なのか?と思うくらいです。ただ、歌と展開が世紀末な感じで、構築美ももうちょっと磨きがかかったら一級品に仕上がるのでは?と思うような節も多い。曲によってはもの凄く好み。一人の女性ボーカルだけど、元々二人だったからか、ボーカルトラックを重ねてる曲やパートも多くて、それはもう結構な天使の歌声状態なので良い。今でも活躍してるかどうか分からないが、音圧増してバンドに磨きが掛かっていたら結構パワフルで面白くなってるかも♪





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フレ
Posted byフレ

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