時代は1967年初頭、紅一点のグレイス・スリックというハートで歌を歌うボーカルを迎えて、男とオンナのコーラス体制ができあがり、それがバンドのパワーに拍車を掛けているし、アルバム「Surrealistic Pillow」では歌詞や曲のタイトルからしてかなり不思議な…トリップしたものが多い。例えば、一曲目は「おかしな車」と言う曲なのだが、車という単語も内容も全く関係ない歌詞だったりするらしい。そんなのが散りばめられているんだけど、曲的には初っ端からかなり心地良いサウンドでなんかなぁ、トリップっていう気分がよくわかるんだよ(笑)。基本的にはアコギサウンドっつうかカントリータッチというのか、そんなんでアメリカ~って感じなんだけどさ。で、なんつっても「Somebody To Love」だよ。リズム感バッチリの「 When the truth...」という歌声で始まって、妙にギターサウンドがエコーたっぷりのフラワームーブメント的な音で、そこにヒステリックなグレイスの歌声が被さってくるから堪らないし…、やっぱサンフランシスコサウンドの原点なんだよな、これ。その他の楽曲も基本的にはフォークサウンドが中心でエレキっつっても効果的なファズギターを使用っていうくらいなので、まだまだ時代を感じさせる音なんだけど、何だろうね、この熱気は。ドラッグ感覚たっぷりって云うんだろうか?多分やってる側がドラッグたっぷりなんだと思う(笑)。ちなみにこのアルバムのタイトルはあのジェリー・ガルシアが呟いた一言から取られたらしい。
「Somebody to Love」というとクイーンの曲を思い浮かべる方が多いだろうと思うが、僕はジェファーソン・エアプレイ(Jefferson Airplane)の「Somebody to Love」も大好きだ。クイーンの曲はフレディ・マーキュリーのボーカルがすばらしい名曲だが、ジェファーソン・エアプ