Jefferson Airplane - Surrealistic Pillow

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 アメリカで起きたヒッピームーブメント=フラワームーブメントは恐らくこのジェファーソン・エアプレーンのアルバム「Surrealistic Pillow」によって一般に広がったのではないかと思うくらい売れに売れたらしいいわゆるフラワームーブメントの代表作として語られることが多い。もちろんバンドとしても最も熟成しつつある時期だったので、ムーブメントがそうさせたのか才能と運の成せるワザなのか…結局は以降80年代に至るまでず~~~~っと名前を変えつつも生き続けたのだからやはり才能なんだろう。

 時代は1967年初頭、紅一点のグレイス・スリックというハートで歌を歌うボーカルを迎えて、男とオンナのコーラス体制ができあがり、それがバンドのパワーに拍車を掛けているし、アルバム「Surrealistic Pillow」では歌詞や曲のタイトルからしてかなり不思議な…トリップしたものが多い。例えば、一曲目は「おかしな車」と言う曲なのだが、車という単語も内容も全く関係ない歌詞だったりするらしい。そんなのが散りばめられているんだけど、曲的には初っ端からかなり心地良いサウンドでなんかなぁ、トリップっていう気分がよくわかるんだよ(笑)。基本的にはアコギサウンドっつうかカントリータッチというのか、そんなんでアメリカ~って感じなんだけどさ。で、なんつっても「Somebody To Love」だよ。リズム感バッチリの「 When the truth...」という歌声で始まって、妙にギターサウンドがエコーたっぷりのフラワームーブメント的な音で、そこにヒステリックなグレイスの歌声が被さってくるから堪らないし…、やっぱサンフランシスコサウンドの原点なんだよな、これ。その他の楽曲も基本的にはフォークサウンドが中心でエレキっつっても効果的なファズギターを使用っていうくらいなので、まだまだ時代を感じさせる音なんだけど、何だろうね、この熱気は。ドラッグ感覚たっぷりって云うんだろうか?多分やってる側がドラッグたっぷりなんだと思う(笑)。ちなみにこのアルバムのタイトルはあのジェリー・ガルシアが呟いた一言から取られたらしい。

 この翌年にそれこそ「Sgt.Pepper's...」に逆影響を受けて制作されたのが「After Bathing At Baxter's」なんだけどさすがに成熟期のバンドなだけあってこちらも名曲はないけど名盤の名を欲しいままにしているね。もちろんこの時期のライブを収録した「Bless Its Pointed Little Head」は聴いて損しないアルバム。ラストの即興演奏が特に心地良いんだけど、この辺はさすがにサンフランシスコサウンドだよなぁ。

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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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リュウ  

Jefferson Airplane ですね!
もうStarshipになる前までの物、
全部集めました!
1st、2nd、そしてLiveのBless Its Pointed Little Head
こればっかり最近聴いてます!
>基本的にはアコギサウンドっつうかカントリータッチ

全く同感♪で、グレイス・スリックの加入前の1stなんかモロですもんね。

グレイス・スリックの声、Liveで本領発揮されているし、ホントDrug Music!
それでは!

2006/04/24 (Mon) 22:18 | EDIT | REPLY |   
muse  

こんにちはー。TBどうもありがとうございました。
グレイス・スリック、最高ですね。かっこよすぎます。ときどき「ホワイトラビット」の妙な空気感が頭にこびりついて離れなくなって、気持ちよくなります。

2006/04/25 (Tue) 13:14 | EDIT | REPLY |   
フレ  
コメントありがとうございます♪

>リュウさん
お~、好きですか~。グレイス・スリックの声はサイケの象徴かもしれません。そういう意味ではジャニスを超えている面ありますからねぇ♪

>museさん
どもども♪「ホワイト・ラビット」もドラッグ感じますねぇ(笑)。ふと頭の中で流れるとそんなサウンドだったりします…。

2006/04/26 (Wed) 23:05 | EDIT | REPLY |   
茶  

イケイケの SOMEBODY TO LOVE や サイケな WHITE RABBITT も素晴らしいですが、地味なフォーク調のナンバーがしみてきます。
秋風にすすきが揺らぐ原っぱで、これから別の道を行くヒッピーが二人。去ってしまったサイケデリック・サマーをなごりおしんでいる光景が目に浮かぶです。

2011/07/05 (Tue) 14:38 | EDIT | REPLY |   

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