Aerosmith - Live Bootleg
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Aerosmith - Live Bootleg (1978)

野性味溢れるブルースベースのR&Rを心行くまで聴かせてくれるライブ盤、しかも1978年当時ではそれほど多くはなかった生々しいままのオーバーダビングなしのライブアルバムってのはかなり度胸が必要だったんじゃないだろうか?まぁ、テクニックにも申し分のないバンドならともなく、グルーブで持っているバンドなんてのは音だけ聞いてたら実に聞き苦しいものが多いのだが、エアロスミスの「Live Bootleg」に於いてはそういうデメリットよりも明らかにライブのグルーブを記録している作品。「Live Bootleg」を初めて聴いたのはもう二十数年前になってしまうけど、最初はその音の凸凹さに驚いたのと何と言っても生々し過ぎる音のバランスの悪さ。さらにここまで演奏や歌がアンバランスな状態でライブアルバムが作られてしまうことの驚きもあったか(笑)。
「Live Bootleg」は1978年にリリースされたエアロスミスの最初のライブアルバムで、1977年から78年のツアーのいくつかの会場から編集されたもので、曲目は当時のセットリストに割と忠実に、そしてこの頃には裏街道で割と出回ってきていたブートレッグと呼ばれる海賊盤をモチーフにしてリリースしている。故にオーバーダビングなしでジャケットもスタンプのようなデザインにして見事にブートレッグを模倣している。さらに面白いのは16曲目くらいに「Draw The Line」が隠しトラックで収録してしていながらもアルバム表記なしという、当時の粗雑なブートレッグにはありがちな事を、その辺まで真似ているトコロがニヤリとしてしまう。ジョー・ペリーやスティーヴン・タイラーは一体誰のブートレッグを聴いてこういうのを思い付いたのだろうか?ジョー・ペリーは何となく分かるんだけど(笑)。
しかしまぁ、無修正だとこんなに粗っぽいのかと思うような歌と演奏で、それこそライブの醍醐味なのかもしれないが、エアロスミスってのは決して上手いバンドとは云えないシーンの数々が楽しめる。「Live Bootleg」ってさぁ、中ジャケのジョー・ペリーの後ろ姿のブーツがカッコ良くって…、これでウェスタンブーツってこんなにかっこ良く履けるものなんだ、って思ったし、アンペグのギターもここで初めて見た。懐かしい思い出…それだけ良く聴いてたアルバムだった。それに反して音がショボくてイマイチノリ切れなかったのも覚えてる。しかし、入ってる曲はもう完全にベスト盤状態だし、この後エアロスミスがどんどん崩壊していく事を思うと、この時点でのギリギリの最高峰のライブだったんだろう、とも思うのでやっぱり好きなライブ。「Toys In The Attic」なんてこんなに速いのか?って思ったり、「Mama Kin」ってカッチョ良いわ~とか、最後の「Train Kept A Rollin'」のかっこ良さも再確認できたり、とにかく色々と聴き応えがあった。久々に聞いてもやっぱ血沸き肉踊るシーン多くて、70年代の危ないエアロスミスはホントにR&Rなバンドだと実感。


野性味溢れるブルースベースのR&Rを心行くまで聴かせてくれるライブ盤、しかも1978年当時ではそれほど多くはなかった生々しいままのオーバーダビングなしのライブアルバムってのはかなり度胸が必要だったんじゃないだろうか?まぁ、テクニックにも申し分のないバンドならともなく、グルーブで持っているバンドなんてのは音だけ聞いてたら実に聞き苦しいものが多いのだが、エアロスミスの「Live Bootleg」に於いてはそういうデメリットよりも明らかにライブのグルーブを記録している作品。「Live Bootleg」を初めて聴いたのはもう二十数年前になってしまうけど、最初はその音の凸凹さに驚いたのと何と言っても生々し過ぎる音のバランスの悪さ。さらにここまで演奏や歌がアンバランスな状態でライブアルバムが作られてしまうことの驚きもあったか(笑)。
「Live Bootleg」は1978年にリリースされたエアロスミスの最初のライブアルバムで、1977年から78年のツアーのいくつかの会場から編集されたもので、曲目は当時のセットリストに割と忠実に、そしてこの頃には裏街道で割と出回ってきていたブートレッグと呼ばれる海賊盤をモチーフにしてリリースしている。故にオーバーダビングなしでジャケットもスタンプのようなデザインにして見事にブートレッグを模倣している。さらに面白いのは16曲目くらいに「Draw The Line」が隠しトラックで収録してしていながらもアルバム表記なしという、当時の粗雑なブートレッグにはありがちな事を、その辺まで真似ているトコロがニヤリとしてしまう。ジョー・ペリーやスティーヴン・タイラーは一体誰のブートレッグを聴いてこういうのを思い付いたのだろうか?ジョー・ペリーは何となく分かるんだけど(笑)。
しかしまぁ、無修正だとこんなに粗っぽいのかと思うような歌と演奏で、それこそライブの醍醐味なのかもしれないが、エアロスミスってのは決して上手いバンドとは云えないシーンの数々が楽しめる。「Live Bootleg」ってさぁ、中ジャケのジョー・ペリーの後ろ姿のブーツがカッコ良くって…、これでウェスタンブーツってこんなにかっこ良く履けるものなんだ、って思ったし、アンペグのギターもここで初めて見た。懐かしい思い出…それだけ良く聴いてたアルバムだった。それに反して音がショボくてイマイチノリ切れなかったのも覚えてる。しかし、入ってる曲はもう完全にベスト盤状態だし、この後エアロスミスがどんどん崩壊していく事を思うと、この時点でのギリギリの最高峰のライブだったんだろう、とも思うのでやっぱり好きなライブ。「Toys In The Attic」なんてこんなに速いのか?って思ったり、「Mama Kin」ってカッチョ良いわ~とか、最後の「Train Kept A Rollin'」のかっこ良さも再確認できたり、とにかく色々と聴き応えがあった。久々に聞いてもやっぱ血沸き肉踊るシーン多くて、70年代の危ないエアロスミスはホントにR&Rなバンドだと実感。
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