Peter Hammill - The Margin +
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Peter Hammill - The Margin + (1985)

Enter K
Patience
早いもので2010年ももう終りを迎えている。特に今年は~とか振り返る気もないんだけど、やっぱりどこか何か締めておかないと切れ目というかけじめが付かないのでここのところ思い切りロックのライブ…、生身の音をヒシヒシと感じながら年の瀬を迎えているのだった。年末年始って自分で盛り上げないとほとんど実感しないものだから困る。季節感に欠けるんだよな。だからホントは自ら歳末的な、正月的な準備を行うべきだろうし、そうすることで気分も一新すると言うものだろう。ただねぇ…、何かそういうの出来なくて(笑)。でもそれなりに意識することはたくさんあるから、まぁいいか。ってことで今年最後のブログ記事は意外なところで…。いやね、年末最後の日のブログのアクセス数って激減するんですよ。だからちょっとヒネたトコロでもいいかな?なんて鷹を括ってるとこでして…、えぇ、それでも十分メジャーなライブ盤だと思いたいんですが。
1985年リリースのピーター・ハミルのKグループによる作品「The Margin + 」だけど、ライブ自体は1983年12月のグラスゴーのもの、そしてCDボーナストラックリリースの際に1982年のオーディエンスのライブもオマケで付けられている。ピーター・ハミルって言えばもちろんVdGGのフロントマンとして知られているし、自分もその時代がピーター・ハミルって人の最高峰だったと思ってるけど、実はこの「The Margin + 」というライブ盤…ってか、Kグループっていうバンド単位のメンバー構成はほぼVdGGと同じで、ギタリストだけ違う。もっとシャープでソリッドなパンク寄りなジョン・エリスがギターを弾いているんだが、時代が80年代なのでややニューウェイブがかった音色も出してくるギタリスト。そういう意味でもVdGGにとっては…否、ピーター・ハミル率いるKグループにとっては新鮮な刺激だったことだろう。
実はピーター・ハミルのソロアルバムは結構持ってはいるんだけどあまり針を落とすことが多くはなかった。いつ聴いても暗くて疲れたからじゃないかな…。VdGGは好きだったんだけどね。そんなこともあってこの「The Margin + 」と言うライブ盤なので、これは割と驚いた。やっぱり暗いんだけど、VdGGの得意技でもあった悲痛なテンションはしっかりと維持されているので驚くほどの名盤に仕上がっている。スタジオアルバムとは明らかに異なる世界を紡ぎ出すピーター・ハミルの世界が思い切り凝縮されているのが凄い。時代は80年代なのにまるで無視した独自路線をひたすら貫き続けるピーター・ハミル。「The Margin + 」の異様なテンションは他のバンドではなかなか聴けない。ある意味P.I.Lが近い存在なのかもしれない、なんて思ったりした。詳しくないけど雰囲気的に退廃的でメタリックな色合いで、悲痛な叫びを心に刺し込ませてくるというスタンスがね。
冒頭の「The Future Now」からDisc1は最後の20分を超える大作「Flight」に到るまでまるで緊張感を緩めることなく他の全てを圧倒すべく叫び続けるピーター・ハミル。華奢な体に鋼鉄の意思を持たせてそのまま吐き出してくる職人技…と言うよりもある種神憑った面さえも見れるカリスマ。実際に姿を見ることは多くないけど、音だけでもその存在感がありありと伝わってくる。更にライブの中では「Jargon King」みたいなホントにプログレッシブな…前衛的なサウンドへのアプローチもいつものことながら聴かせてくれて、そんなセンスの方向性は全てがアンダーグラウンドに向いている。ただ、それだけでは収まらずにメジャーグラウンドにも出て来ることからカリスマチックに祀り上げられるものだ。実際そういう風に見えるし、そんだけの価値がある人だと思うもん。そんなことをね、ライブ盤「The Margin + 」を聴いているとアレコレと巡らせてしまうんだよ。普通に聞き流して聴けるライブ盤じゃないし、聴いた後には滅茶苦茶疲れる。だからこの手のものってのは気楽に聴けない面がある。いや、凄い。
「The Margin +」は今じゃ簡単に聴けるみたいなのでこの異様なテンションに取り組んでみても面白いんじゃない?決して年の瀬に一人で聴く音楽じゃないけど、何かの考え方が変わる部分を持っている作品であることは確かだし、もの凄く引っ掛かる事が多いから試しに…とは思うね。あ、もちろんアメリカン大好きな人には向きません(笑)。年の瀬最後にこんな作品の記事でいいんか?と思いつつも、自分的にはもの凄くテンション上がったので良かった。
良い年を迎えてください♪




早いもので2010年ももう終りを迎えている。特に今年は~とか振り返る気もないんだけど、やっぱりどこか何か締めておかないと切れ目というかけじめが付かないのでここのところ思い切りロックのライブ…、生身の音をヒシヒシと感じながら年の瀬を迎えているのだった。年末年始って自分で盛り上げないとほとんど実感しないものだから困る。季節感に欠けるんだよな。だからホントは自ら歳末的な、正月的な準備を行うべきだろうし、そうすることで気分も一新すると言うものだろう。ただねぇ…、何かそういうの出来なくて(笑)。でもそれなりに意識することはたくさんあるから、まぁいいか。ってことで今年最後のブログ記事は意外なところで…。いやね、年末最後の日のブログのアクセス数って激減するんですよ。だからちょっとヒネたトコロでもいいかな?なんて鷹を括ってるとこでして…、えぇ、それでも十分メジャーなライブ盤だと思いたいんですが。
1985年リリースのピーター・ハミルのKグループによる作品「The Margin + 」だけど、ライブ自体は1983年12月のグラスゴーのもの、そしてCDボーナストラックリリースの際に1982年のオーディエンスのライブもオマケで付けられている。ピーター・ハミルって言えばもちろんVdGGのフロントマンとして知られているし、自分もその時代がピーター・ハミルって人の最高峰だったと思ってるけど、実はこの「The Margin + 」というライブ盤…ってか、Kグループっていうバンド単位のメンバー構成はほぼVdGGと同じで、ギタリストだけ違う。もっとシャープでソリッドなパンク寄りなジョン・エリスがギターを弾いているんだが、時代が80年代なのでややニューウェイブがかった音色も出してくるギタリスト。そういう意味でもVdGGにとっては…否、ピーター・ハミル率いるKグループにとっては新鮮な刺激だったことだろう。
実はピーター・ハミルのソロアルバムは結構持ってはいるんだけどあまり針を落とすことが多くはなかった。いつ聴いても暗くて疲れたからじゃないかな…。VdGGは好きだったんだけどね。そんなこともあってこの「The Margin + 」と言うライブ盤なので、これは割と驚いた。やっぱり暗いんだけど、VdGGの得意技でもあった悲痛なテンションはしっかりと維持されているので驚くほどの名盤に仕上がっている。スタジオアルバムとは明らかに異なる世界を紡ぎ出すピーター・ハミルの世界が思い切り凝縮されているのが凄い。時代は80年代なのにまるで無視した独自路線をひたすら貫き続けるピーター・ハミル。「The Margin + 」の異様なテンションは他のバンドではなかなか聴けない。ある意味P.I.Lが近い存在なのかもしれない、なんて思ったりした。詳しくないけど雰囲気的に退廃的でメタリックな色合いで、悲痛な叫びを心に刺し込ませてくるというスタンスがね。
冒頭の「The Future Now」からDisc1は最後の20分を超える大作「Flight」に到るまでまるで緊張感を緩めることなく他の全てを圧倒すべく叫び続けるピーター・ハミル。華奢な体に鋼鉄の意思を持たせてそのまま吐き出してくる職人技…と言うよりもある種神憑った面さえも見れるカリスマ。実際に姿を見ることは多くないけど、音だけでもその存在感がありありと伝わってくる。更にライブの中では「Jargon King」みたいなホントにプログレッシブな…前衛的なサウンドへのアプローチもいつものことながら聴かせてくれて、そんなセンスの方向性は全てがアンダーグラウンドに向いている。ただ、それだけでは収まらずにメジャーグラウンドにも出て来ることからカリスマチックに祀り上げられるものだ。実際そういう風に見えるし、そんだけの価値がある人だと思うもん。そんなことをね、ライブ盤「The Margin + 」を聴いているとアレコレと巡らせてしまうんだよ。普通に聞き流して聴けるライブ盤じゃないし、聴いた後には滅茶苦茶疲れる。だからこの手のものってのは気楽に聴けない面がある。いや、凄い。
「The Margin +」は今じゃ簡単に聴けるみたいなのでこの異様なテンションに取り組んでみても面白いんじゃない?決して年の瀬に一人で聴く音楽じゃないけど、何かの考え方が変わる部分を持っている作品であることは確かだし、もの凄く引っ掛かる事が多いから試しに…とは思うね。あ、もちろんアメリカン大好きな人には向きません(笑)。年の瀬最後にこんな作品の記事でいいんか?と思いつつも、自分的にはもの凄くテンション上がったので良かった。
良い年を迎えてください♪
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