Bad Company - Live Albuquerque 1976

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Bad Company - Live Albuquerque 1976 (2006)
Live Albuquerque Nm USA 1976 ラン・ウィズ・ザ・パック(紙ジャケットCD&2010リマスター)

 21世紀に入ってみると暗黒の90年代を嘲るかのようにロックスター達がシーンに返り咲いてきた。巷の再結成ブームは一層派手になり、70年代よりも息が長く売れ続けていくと言うような状況にもなっていた。そんなトコロにバッド・カンパニーも全員生存しているメンバー…、即ちオリジナルメンバーでの再結成なんてのも実現していて、なかなかオリジナルメンバーでの再結成ってのは少なかった、と言うか出来ないバンドが多い中で珍しい存在だったものだ。ところが2006年になって遂にベースのボズ・バレルが逝去してしまうという事態も発生。これまでかと思いきや、ポール・ロジャースのバンドからベーシストを持ってきて再結成はしばしばと続けられる。2010年になってみればミック・ラルフスですら体調不良で来日公演に参加できなかったもののバドカンとしての再結成ツアーでめでたく来日。脚光を浴びていたことは記憶に新しい。

 はて、そんなバドカンだが、2006年にふとした事件が発生…、ボズ・バレルもまだ生きていたと思うんだが、ミック・ラルフス秘蔵のテープからライブCDがリリースされるということだ。リリース情報は割と早めに出てきていて昨今のCDリリース状況からしたら全然不思議のない発掘音源シリーズだったんだが、アルバムリリース直前にポール・ロジャースのマネージメント側からクレームが入ったとのことで廃盤になる。わずかなブツだけが市場にリリースされてしまったようだが、これがまたレアな存在になってしまったのだな。当時自分も買おうかどうしようか迷って手に入れ損ねたんだよね。音だけは何とか聞けてるけど、ブツは残念ながら持ってないです。



 そんなバドカンの1976年3月10日、ポール・コソフが死ぬ9日前にアルバカーキで行われたライブを丸ごと収録したキチンとしたオフィシャルライブアルバム…?だよな。ま、大人の事情はわからんでもないが、往年のファンからしたら聴けるだけで感動的なんだけどね。ポール・ロジャース側からのクレームって、まぁ、事前にきちんと知らせろよ、ってのもあるだろうけど、そもそもライブの内容と音にケチ付けてるんだろうなというのはわかる。正直音質は今時の音を期待してはいけないくらいに生々しい録音テープがそのまま収録されているのでレンジ幅が全然狭くてやや篭った感じに聴こえてしまうし、音の分離ももちろんマスタリング以前の話なので全然ダメだし。ただ、ライブってそういうモンだからライブの臨場感とか迫力とか一体感とか聴いている人は好きな音だし、ライブらしい作品だと思う。あとは、ポール・ロジャースの調子があんまりよろしくないのか歯切れが悪いし音程も「?」という珍しい公演のようだ。どっちかっつうとリリースされる作品として出来映えが良くないという至極当たり前の理由でのクレームなような気がする。現役バリバリのポール・ロジャースはやっぱこだわるだろうな、そういうトコロはさ。ミック・ラルフスってそんなに現役バリバリでもなかったから記念碑的にテープを出したんだろうけど…。ま、そういう事情はよくわかりません♪

 それで、この「Live Albuquerque 1976」は、三枚目のアルバム「ラン・ウィズ・ザ・パック」のツアーってことで、脂の乗りまくった時期だから名曲傑作もそこそこ出て来ている頃の旬のライブでしょ?演奏は濃い~ですわ、やっぱ。激しく燃え上がるライブって言うんじゃないけど、熱さがじっとりと伝わってくる濃厚さが染み渡ってるっつのかね、フリーに近いライブの雰囲気とも云えるか?音のせいかもしれないけど、アルバムで聞けていた軽さとはちょっと違った重さがしっかりと出てきているのはやはり英国のバンドですね。これまでライブ盤をリリースしていなかったバドカンなんだからライブでの重さなんて知られてなかっただろうし、こうして聴くとミック・ラルフスのギターもネチっこく聴こえてくるし、サイモン・カークはやっぱりあのドラムなんだ、と安心する。中盤以降の名曲群のオンパレードはさすがの一言だけど、ポール・ロジャース…音程おかしい?ってのがあるのもご愛嬌。あんだけ歌の上手い人が…、ね。

 最近のポール・ロジャースを聴いているとこんなに苦労して歌っていなくて、さらりとこれ以上の重さと上手さで歌っているんだからやっぱり歳と共に巧くなり続けているボーカリストなんだろう。この人に限っては若い頃の方が…という懐かしさはあまり感じることがないのだ。不思議なシンガーです。しかしそれでもいわゆる全盛期、他のメンバーの力量からしたら絶頂期だろうし、ライブとスタジオ盤の明らかな違いは思い切り感じるし、そもそもライブの方が全然かっこ良いじゃないか、っていうのも嬉しいね。ポール・ロジャースもこの「Live Albuquerque 1976」にダメ出しするならもっと自信のライブをリリースしてくれ、と言いたいわ…、70年代でさ。





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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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zagan  
このLive版は持ってないなぁ

IIIの方は結構聴いてます。
IやIIとはちょっと路線が違うというか、音密度からいうとFree時代に戻った感じですね。

微妙に間が空いてて好きです。

二曲目の"Simple Man"。こっちの方がLynyrdより本家に近いわけですが、良いですよね。

2010/12/30 (Thu) 23:42 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

リリース年代と共にアメリカを意識した作りになってきた感じもあって、あまり好む方向ではないんですけどライブ聴いてたらスタジオの軽さというか狙いってのと生身はやっぱり違うんだなっていうのを実感した次第です。Freeの間が最高ですけどね(笑)。そう考えるとFreeはやはりアンディ・フレイザーのコンポーズが効いていたんだろうな、ってのがよくわかりますが…。

2010/12/31 (Fri) 00:06 | EDIT | REPLY |   
zagan  
今年の聞き納め

は"Now & Live"にしました。

来年も宜しくお願いします。

2010/12/31 (Fri) 21:05 | EDIT | REPLY |   

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