Wishbone Ash - Front Page News

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Wishbone Ash - フロント・ページ・ニュース (1977)
フロント・ページ・ニュース(紙ジャケット仕様) No Smoke Without Fire
Front Page News - Wishbone Ash Front Page News Argus (Remastered) - Wishbone Ash Argus (Remastered)

 大英帝国の誇りを代表する名盤「百眼の巨人アーガス」をリリースしたWishbone Ashには大いなる絶望を感じながらもファンを続けたという人も多くって、時代と共に変貌していく…風貌じゃなくてメンバーも音も国も…、それがなかなか理解しきれなくて遂には見捨ててしまった、という人も多いんだろうな、と。後追いのリスナーからしたらもう全然聴かない世界ってのあるもんな…、もちろん後期。だから実はほとんどターンテーブルに乗ることのなかったアルバムだったんだけどね、随分してから結構悪くないんじゃないか?と気づいたんですよ。いや、大英帝国ロックとしてはもちろん相当にレベル高い品質なんだけどWishbone Ashというブランドがあったらねぇ。

 1977年にリリースされた「フロント・ページ・ニュース」。どうにもジャケットがよろしくない…、ってもこれヒプノシスなんだけどさ、ちょっとねぇ…、マイアミで撮ったB級刑事モノ映画みたいな感じです。しかも思い切り悪役がいないというのか、煮え切らないよな。ってなイメージの悪さも手伝い、そしてWishbone Ash的にはテッド・ターナー脱退後ようやくちょっとだけファンに耳を傾けてもらえるアルバムと云う位置付け。ロリー・ワイズフィールドの悪評はここで抑えられたという言い方もあるか?簡単に言えば「百眼の巨人アーガス」で見せたドラマティックな大英帝国のロックシンフォニーの世界観をことごとく潰してきたWishbone Ashロリー期が「フロント・ページ・ニュース」で初めて英国ロックへの回帰を見せたってとこです。ファンの評価は賛否両論あるのはもちろんジャケットのせいとロリーへの不信感。ま、しょうがないんだろうけど。

 ところがですね、これを普通にジャケなしてWishbone Ashとして聴くと全然素晴らしい…とまでは言わないけど、でも相当レベルの高い英国ロックですよ。冒頭からそんな香りがプンプンしてくるくらい大英帝国的だもん。ただ、ドラマティック性や展開ってのはなくって、あくまでも作風と演奏ってだけだが。物足りなさはあるが、十分英国ロックです。ちょっと間違うと爽やかAOR路線っていう言い方もあるんだろうけど、このギターの音色とか空気感がWishbone Ashというブランドを守りきっている世界。ジャケに騙されないで音を聴いてみて判断してほしい作品。物足りない部分はいっぱいあるけど、パンク全盛の1977年にこんなにゆとりのある音を奏でられたWishbone Ashのプライドを感じるべきか。「百眼の巨人アーガス」で培ったWishbone Ash節が復活している兆し多いです。次作「No Smoke Without Fire」では更に英国に回帰してくるんでね、そういう時代を褒めたいんです(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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