New York Dolls - Cause I Sez So
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New York Dolls - Cause I Sez So (2009)

Cause I Sez So
One Day It Will Please Us to Remember Even This
バッドボーイロックのそもそもってのは多分70年代初頭のNew York Dollsからじゃないかと自分的には思っているんだが、後から論じてみればという基準でしかないので当時を知る人間からしたらKissもAlice CooperもNew York Dollsも大した差はなかったのかもしれない。そこにDavid BowieとかT-Rexが絡んでくるんだからそりゃまぁ、ケバいロックっていうカテゴライズになるだろう。さてさて、その当時のNew York Dollsってのはもう今からしたらとんでもなくパンクでR&Rなバンドで今でも根強い人気をを誇っているってもんだ。聴く度にロックンロールってこういうもんだよな、と納得させてくれるし。そんなNew York Dollsが21世紀になって復活した。その最初の作品「ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス」は驚きを持って迎え入れられ、往年のNew York Dolls節を聴かせてくれてツアーまで行ったという素晴らしいアルバムだった。そこにNew York Dollsをアイドルとしていた元Hanoi Rocksのサム・ヤッファがいるってのは何か嬉しい気分だったな。
そして2009年にはこのメンツでまさかの新生ドールズのセカンドアルバム「Cause I Sez So」をリリースしてくれてですね、全くびっくりです。一時的な金稼ぎかと思ったら割ときっちりと活動している…と云うことなんだが、どうにもデヴィッド・ヨハンセンのソロアルバム的要素が強い感もあって往年のNew York Dollsとは一線を画す作品という印象を受けたものだ。往年のNew York Dollsってのは疾走感のあるR&Rに割と軽快なメロディを乗せてシャープに鋭く駆け抜けていくものだったんだけど、新生ドールズのセカンドの「Cause I Sez So」ではアコギが曲全体をフォローするものが多く、またやけに歌い上げているデヴィッド・ヨハンセンがそこにいる。言い方を良くすればストーンズのミドルテンポの曲のようなものやカリプソ的に展開している曲などはどこかイギー・ポップのバラエティさに通じるものがあるのだが、New York Dollsとしてのアルバムでそれが必要かとはとても思えないんだな。それでも堂々と出してきているんだから多分New York Dollsというバンドは幅広くロックを展開していくんだという姿勢を見せる意味合いなのか。
それで悪いか?と言われるとさ、別にいいんじゃないかと思う部分もあるんだよね。ただ最新のNew York Dollsとして聴く心構えだから全然異なる世界観に違和感を覚えるだけでさ、だからデヴィッド・ヨハンセンのソロ作っていう意味で聴くべきだとは思うが。こんなに器用な音を出しているNew York Dollsって…。バンド名のイメージだけで決めつけてはいかんから、良い言い方にすればバリエーションの富んだ作風が多数並ぶことで音楽的要素をより深めていくNew York Dollsのサウンド展開に今後も希望を抱いて新生ドールズのセカンド「Cause I Sez So」はじっくりと何度も聴きこんでくれ、ってなことだ。それにしても今じゃほとんど活動してないワケで、Michael Monroeとのバンドを楽しんでいるメンバーの方々からすればやはりNew York Dollsってのは夢のバンドだからあまり触れ過ぎて怪我させてはいけない宝物ってことにしておいてほしいな。




バッドボーイロックのそもそもってのは多分70年代初頭のNew York Dollsからじゃないかと自分的には思っているんだが、後から論じてみればという基準でしかないので当時を知る人間からしたらKissもAlice CooperもNew York Dollsも大した差はなかったのかもしれない。そこにDavid BowieとかT-Rexが絡んでくるんだからそりゃまぁ、ケバいロックっていうカテゴライズになるだろう。さてさて、その当時のNew York Dollsってのはもう今からしたらとんでもなくパンクでR&Rなバンドで今でも根強い人気をを誇っているってもんだ。聴く度にロックンロールってこういうもんだよな、と納得させてくれるし。そんなNew York Dollsが21世紀になって復活した。その最初の作品「ワン・デイ・イット・ウィル・プリーズ・アス・トゥ・リメンバー・イヴン・ディス」は驚きを持って迎え入れられ、往年のNew York Dolls節を聴かせてくれてツアーまで行ったという素晴らしいアルバムだった。そこにNew York Dollsをアイドルとしていた元Hanoi Rocksのサム・ヤッファがいるってのは何か嬉しい気分だったな。
そして2009年にはこのメンツでまさかの新生ドールズのセカンドアルバム「Cause I Sez So」をリリースしてくれてですね、全くびっくりです。一時的な金稼ぎかと思ったら割ときっちりと活動している…と云うことなんだが、どうにもデヴィッド・ヨハンセンのソロアルバム的要素が強い感もあって往年のNew York Dollsとは一線を画す作品という印象を受けたものだ。往年のNew York Dollsってのは疾走感のあるR&Rに割と軽快なメロディを乗せてシャープに鋭く駆け抜けていくものだったんだけど、新生ドールズのセカンドの「Cause I Sez So」ではアコギが曲全体をフォローするものが多く、またやけに歌い上げているデヴィッド・ヨハンセンがそこにいる。言い方を良くすればストーンズのミドルテンポの曲のようなものやカリプソ的に展開している曲などはどこかイギー・ポップのバラエティさに通じるものがあるのだが、New York Dollsとしてのアルバムでそれが必要かとはとても思えないんだな。それでも堂々と出してきているんだから多分New York Dollsというバンドは幅広くロックを展開していくんだという姿勢を見せる意味合いなのか。
それで悪いか?と言われるとさ、別にいいんじゃないかと思う部分もあるんだよね。ただ最新のNew York Dollsとして聴く心構えだから全然異なる世界観に違和感を覚えるだけでさ、だからデヴィッド・ヨハンセンのソロ作っていう意味で聴くべきだとは思うが。こんなに器用な音を出しているNew York Dollsって…。バンド名のイメージだけで決めつけてはいかんから、良い言い方にすればバリエーションの富んだ作風が多数並ぶことで音楽的要素をより深めていくNew York Dollsのサウンド展開に今後も希望を抱いて新生ドールズのセカンド「Cause I Sez So」はじっくりと何度も聴きこんでくれ、ってなことだ。それにしても今じゃほとんど活動してないワケで、Michael Monroeとのバンドを楽しんでいるメンバーの方々からすればやはりNew York Dollsってのは夢のバンドだからあまり触れ過ぎて怪我させてはいけない宝物ってことにしておいてほしいな。
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