Jethro Tull - Thick As A Brick



18世紀の農学者の名前から命名された英国斬っての不思議バンドの代表格ジェスロ・タル。そのサウンドは変化に変化を重ね、そして発展していく常に先進的な挑戦を進めていくバンドというのが事実なんだけど、反面なかなかファンを獲得しにくい面もあって、それぞれのアルバム毎にファンが付くというような形が彼等の面白さを物語っている。同じようにカメレオン的に変化していく人にデビッド・ボウイがいるが、メジャー路線のポップセンスを持ちながらのカメレオン的変化と、英国的創造型サウンドに徹した面の強いタルの場合ではそのあたりはやっぱり異なる。一般的にプログレッシブバンドと語られることの多いタルだが、実際のトコロは、彼等は唯我独尊の世界を持っていて、音楽家、なんだよな。
60年代末期、ロックが混沌としてきた時にクリームが頭ひとつ抜けて時代の旗手となって今でも伝説化している。その後はZeppelinがその穴を埋めて70年代を制覇した、ってのが通説なんだけど、実はその隙間にジェスロ・タルがその栄光の座を仕留めていた時期があったのだ。それくらいにこのバンドの奏でるサウンドとインパクトには影響力があったのだが…。
プログレッシブなサウンドだけではないタルだが、やはり人気が高くて個人的にも大変気に入っているのは「ジェラルドの汚れなき世界」
翌年1973年にリリースされた「A Passion Play」
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