サンハウス - 金輪祭

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サンハウス - 金輪祭 (2010)
金輪祭 [DVD] THE CLASSICS/SONHOUSE~35th anniversary~(DVD付)

 ロックンロールの解釈とは実に様々ではあるけど、自分的にロックンロールってのはこういうもんだよな、っていうのはやっぱりしっかりとあって、それを全て体現しているバンド、と云うよりもこれこそがロックンロールってモンだろ、って云う方が正しいんだろう。日本のバンドってあんまり聴かないなんて言いながらもこれこそロックンロールっていうのが日本の誇るサンハウスっていうのも面白い自己矛盾(笑)。なんかさ、何やってもロックンロールな人達でさ、それはもうボーカルの菊さんがそういう毒気を思い切り吐いているからに尽きるんだけど、鮎川さんのギターもこれがまたロックンロールで…。

 ってな音を出していたサンハウスも何度となくライブで同窓会的に再結成劇を行っていたんだけどね、ここのところでまた再結成していて、今年はドラムの鬼平さんが還暦だってことでまた再結成してたりする。もっとも他のメンバーはとても還暦とは思えないルックスなんだが、しっかりと超えているのだ。記憶に新しいサンハウスの集大成ボックス「THE CLASSICS/SONHOUSE~35th anniversary~」もリリースされたし、もう過去の遺品で…ってことではあるけど、そのリリースに毎回喜んでいる人も多いはず。そして今回はその再結成劇をさっさとDVD+CD「金輪祭」でリリースしてくれたので取り上げてみよう。いや、リリース前から予約してリリース日には手にしていたんだけど、レビューするタイミングを逸していたんだよな、これ。だから今登場♪

 タイトルがカッコ良い。

 「金輪祭

 だもんね。これまでのアルバムもそうだけど日本語のセンスが最高にイカしてる。それだけでロックを感じるよ。DVDの方はさ、生ライブ見た人は足りないっていうかもしれないけど、映像を見る人間からしたらとにかく凄いエネルギーでぶっ飛んでる。これこそロックンロールの迫力と熱気。本物なんだよな、サンハウスってさ。鬼平のドラムがこれまた凄くスコーンと抜けてて良いんだ。プロ活動していないのが勿体無いくらいのドラムセンスと音。だからこそこれだけのメンツとライブやっても違和感ないしギャップもなくサンハウスの音出せてる。ベースの奈良さんはもう今でも現役のミュージシャンで著名バンドばかり渡り歩いているので知られているんだろうけど、滅茶苦茶若く見えるのが凄い。でも、サンハウスのオリジナルメンバーでここから出て来ているんだ。鮎川さんはややギターの腕前が落ちた気がするけど、やっぱりロック。音もキレも違う。存在感も圧倒的。しかし、それら全てを包括してもサンハウスというバンドを体現しているのはやっぱり菊さん。栄える人だよなぁ、ほんとに。しかも他でやってる時とは全然違うくらいに生き生きとしてて若返ってるし。すげぇや、この人達。

 DVDが恵比寿のライブをメインに据えたもので、CDは博多のライブまるごと収録したもので、それぞれ似通った曲はやってるけどそこはナマモノなので楽しく聴けるってなもんだ。東京での気合と地元での気合…博多じゃ伝説だしね。とにかくハイテンションなライブが二種類、しかも還暦前後の爺さん達のライブだよ。すげぇな…。これからもサンハウスは何かと話題を振りまくだろうけど、多分その度に自分のロック魂も復活するんだろうな。原点です、このバンドは♪



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フレ
Posted byフレ

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