Dead End - Metamorphosis


突然の再結成劇で往年のファンどころか伝説と化していたことから幻が現実に見れると喜ぶ新しいファン層をも巻き込んだDead Endの再結成。今や日本の伝統文化とまでなっている感のあるビジュアルロック系バンドの元祖とも言われる面もあって、まぁ、新たなファンも巻き込んでいるようだ。自分的にはリアルタイムバリバリでDead Endというバンドを知っていたので感覚がまるで異なるんだが、単に再結成として驚いたっていう方が大きいかね。
2009年に新作…、正に22年ぶりとの事だが、「METAMORPHOSIS」をリリース。確か夏のライブイベント時に新作をレコーディング中って出てて、驚いたし、その新作「METAMORPHOSIS」ってのも気になって気になって結構待ち遠しかった。ただ、Dead Endって現役時代の最初のインディーズの頃とメジャーになってからどんどんと作品が透明化していったので追いかけなかったんだよ。もっとヘヴィで重いのとか深いの聴いてたからどうしても透明系ってダメでねぇ…。だから自分的にはDead Endが解散したって云うのを知った、という瞬間がない。いつのまにか消えていたっていう感覚で、作品も目にしなくなってたから。かといって古い作品を何回も聴きまくったかって言うと、そうでもないな。単純にDead Endはあまり日常的には聴かなかったと言うだけか。ただ、周りは好きな連中多かった。上手い歌を歌っていう人でもないし、イマイチよく分からなかった。それはこの新作「METAMORPHOSIS」を聴いてても思うけど、歌が云々って人じゃないし、いわゆるメタル系ボーカルってのとも違う。どっちかっつうとビジュアル系的にナルシスト風に歌ってて、ボーカリストってんじゃなくて表現者、かな。ま、いいんだけど。
その「METAMORPHOSIS」はね、話題性もあって聴いたんだけど、自分が知ってるDead Endの音が最初から出てきてすんなりと馴染めた。ただやっぱり歌はこういうもんか…っていうのは変わらなかったけどね。いや、キライじゃなくて楽しんでるけどある種独特の存在ではあるなぁと。ただ、歌詞の世界が相変わらずおかしい…おかしいって言うと誤解があるだろうけど変。難解ってのと深いってのもあるけど言葉的に遊べているっていうか、歌詞に重きを置いているけどその実、歌詞の創作に重きを置いている感じがある。ワケ分からんこと言ってるけど、単に歌詞の世界がカッコ良い世界観なんです。そして音がもうギターのYouさんそのままの世界だろうけど、オシャレ。センス良い。ホントに。だからうるささは全く無くてクールでモードにカッコ良い。それがDead Endの世界感で他にはない点。だからビジュアル系がこの世界観を共有したくて、よりも更に進化してナルシストの境地に進んでいったのが分かる。
う~ん、カッコ良いなぁ…。大人になってコレ聴いたら結構良さがわかってきたかも。ってかDead Endの世界ってどこか触れてはいけない世界だったのかもしれないが故に今は理解できたとか…。妖しいってのかね、どこか触れられなかったもん。
- 関連記事
-
- 聖飢魔II - The End Of The Century
- Dead End - Metamorphosis
- Doom - Incompetent...