Paul Butterfield's Better Days - Better Days
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Paul Butterfield Better Days - ベター・デイズ (1973)

Better Days
Anthology
エイモス・とジェフ・マルダーの来日公演が話題になっていた。そのおかげでよく名前を見るようになったのでちと食指が動いて引っ張り出してきましたポール・バターフィールドが1973年に心機一転してウッドストックに活動拠点を移して組んだバンド、Better Daysの最初のアルバム「ベター・デイズ」。
アルバムジャケットにステータスとプライドとシンボルを感じるよね。たかがハープのアップの写真なんだけどさ、こんなにゴージャスなものなのかと言わんばかりに骨董品的に輝きを放っているところがカッコ良い。ところがその実自分的にはPaul Butterfieldってのは最初の二枚の作品、即ちMike Bloomfieldが在籍していた時代ばかりしか聴いていなかったので以降にはさほど詳しくない。いくつかライブ盤を聴いてたりスタジオ盤も聴いたりはしたけど何度も何度も、ってんじゃなかったんだな。なのでこういうきっかけで聴くのは結構面白いし楽しみ。
1973年リリースの「ベター・デイズ」というバンド名になったファーストアルバム、かな。Mike Bloomfieldのようにギターが激しくなっているアルバムってんじゃなくて、エイモス・ギャレットって人のギターはかなり職人芸に近くて、メチャクチャ目立つギタープレイというわけではなくて要所要所のツボを押さえて味のあるギターをプレイする人ってことがよくわかった。だから若い頃にはあまりこちらの世界って聞かなかったという自分の未熟さもわかった(笑)。こういうギターの音がわかるのって結構時間かかるんじゃない?そうやって聴くとエイモス・ギャレットというギタリストに最初から着目して聴いていた人達って凄いなと思う。アルバム全編聴いててもハープの派手さが先に耳に付くし…、そりゃバターフィールドのアルバムなんだから当たり前なんだけどさ、それと確かにジェフ・マルダーのピアノとかは目立つな。
そういう力量よりもさ、曲の良さと云うかカバーのセンスというのか…、「Walkin Blues」こそが自分の指標なんだと言わんばかりに再度Better Daysでも録音して「New Walkin Blues」って違うアプローチでやってるし、「Please Send Me Someone To Love」なんてカバーもブルースという枠から離れたソウルバラードだしね、それよりもB面の怒涛の楽曲が凄い。マディ・ウォーターズでロックファンにもお馴染みの「Baby Please Don't Go」からジャニスのキャッチコピーによく使われる「生きながらブルースに葬られて」、そもそもニック・グレイヴナイツの曲でジャニス用だったけど未完の作品になってしまったので同僚のバターフィールドがここで取り上げたもの。ジャニスのは歌なしだけどこちらはもちろん歌もハープも入ったものでしっくりとハマってるね。そして「Nobody Fault But Mine」はZepので有名だしDylanも取り上げてたりする割とその筋のブルース好きにはウケの良い曲で、原曲に忠実な感じ。そして最後の「Highway 28」ではバンド全員のアグレッシブなジャムをそのまま曲にしましたと言わんばかりの激しいジャミングプレイが素晴らしくて、熱く燃えてくる。ここまで枯れた感じとアメリカの土着的なサウンドを聴かせてきたのに最後の最後では白熱したセッションですよ、やっぱりこういうのがいいねぇ。
そんなサウンドの歴史を記録したBetter Daysのライブ盤「ベター・デイズ」も是非是非聴いておいてほしいところ。




エイモス・とジェフ・マルダーの来日公演が話題になっていた。そのおかげでよく名前を見るようになったのでちと食指が動いて引っ張り出してきましたポール・バターフィールドが1973年に心機一転してウッドストックに活動拠点を移して組んだバンド、Better Daysの最初のアルバム「ベター・デイズ」。
アルバムジャケットにステータスとプライドとシンボルを感じるよね。たかがハープのアップの写真なんだけどさ、こんなにゴージャスなものなのかと言わんばかりに骨董品的に輝きを放っているところがカッコ良い。ところがその実自分的にはPaul Butterfieldってのは最初の二枚の作品、即ちMike Bloomfieldが在籍していた時代ばかりしか聴いていなかったので以降にはさほど詳しくない。いくつかライブ盤を聴いてたりスタジオ盤も聴いたりはしたけど何度も何度も、ってんじゃなかったんだな。なのでこういうきっかけで聴くのは結構面白いし楽しみ。
1973年リリースの「ベター・デイズ」というバンド名になったファーストアルバム、かな。Mike Bloomfieldのようにギターが激しくなっているアルバムってんじゃなくて、エイモス・ギャレットって人のギターはかなり職人芸に近くて、メチャクチャ目立つギタープレイというわけではなくて要所要所のツボを押さえて味のあるギターをプレイする人ってことがよくわかった。だから若い頃にはあまりこちらの世界って聞かなかったという自分の未熟さもわかった(笑)。こういうギターの音がわかるのって結構時間かかるんじゃない?そうやって聴くとエイモス・ギャレットというギタリストに最初から着目して聴いていた人達って凄いなと思う。アルバム全編聴いててもハープの派手さが先に耳に付くし…、そりゃバターフィールドのアルバムなんだから当たり前なんだけどさ、それと確かにジェフ・マルダーのピアノとかは目立つな。
そういう力量よりもさ、曲の良さと云うかカバーのセンスというのか…、「Walkin Blues」こそが自分の指標なんだと言わんばかりに再度Better Daysでも録音して「New Walkin Blues」って違うアプローチでやってるし、「Please Send Me Someone To Love」なんてカバーもブルースという枠から離れたソウルバラードだしね、それよりもB面の怒涛の楽曲が凄い。マディ・ウォーターズでロックファンにもお馴染みの「Baby Please Don't Go」からジャニスのキャッチコピーによく使われる「生きながらブルースに葬られて」、そもそもニック・グレイヴナイツの曲でジャニス用だったけど未完の作品になってしまったので同僚のバターフィールドがここで取り上げたもの。ジャニスのは歌なしだけどこちらはもちろん歌もハープも入ったものでしっくりとハマってるね。そして「Nobody Fault But Mine」はZepので有名だしDylanも取り上げてたりする割とその筋のブルース好きにはウケの良い曲で、原曲に忠実な感じ。そして最後の「Highway 28」ではバンド全員のアグレッシブなジャムをそのまま曲にしましたと言わんばかりの激しいジャミングプレイが素晴らしくて、熱く燃えてくる。ここまで枯れた感じとアメリカの土着的なサウンドを聴かせてきたのに最後の最後では白熱したセッションですよ、やっぱりこういうのがいいねぇ。
そんなサウンドの歴史を記録したBetter Daysのライブ盤「ベター・デイズ」も是非是非聴いておいてほしいところ。
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