Ronnie Wood - I Feel Like Playing

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Ronnie Wood - I Feel Like Playing (2010)
I Feel Like Playing 俺と仲間
I I Feel Like Playing (Digital Bonus Version) Ode Ode to Ronnie

 「ロックンロールはブルースから生まれた子供さ」とは良く言ったものだが、正にそんなことを実感させてくれるバンドというものも今ではそれほど多く記憶されていないかもしれない。ココのところ世間を賑わせているストーンズは別格として、その他って?となるんじゃないだろうか?もっともオールドロックファンならいくらでも名前が出てくるんだろうが(笑)。とは言え、ココのところ聴いていた女性ブルースシンガー達は一度ロックのフィルターを通したブルースを元に自身達のオリジナリティを加えてアウトプットしているということからするとあながちロックンロールはブルースの子供、というだけではなくなってきているワケだ。進化系は難し話になるな。

 そういえば先日何かでHowlin' Wolfの生まれ年は1910年だと書かれているのを読んで、ちと待て、それは今から100年前ってことだよな?そりゃそうか、と思うのだが今でもHowlin' Wolf達の偉業はStonesなどを経由してしっかりと残されているワケで、そう考えるとロックの歴史も深くなってきたものだと実感する。

 前置き長くなったけど、そんなロックンロールを素のまま体現しているロン・ウッドの新作「I Feel Like Playing」をね、聴いててそんなことを思ったんですよ。ま、ただ単に何も変わっていないロニーのロックって良いな、って♪最初聴いた時はなにやら気怠くて締まりのないアルバムだなぁ、なんて思ってあまり響かなかったんだよね。多分その頃はもちっとハードなのを聴いてたからかもしれない。ところがちょっと気分が変わってブルース的なのとかを聴いてから聴いた「I Feel Like Playing」はこれでもかっつうくらいに心に染みた。その間にFaces聴いたのもあるんだが、基本的にロニーのギターは何も変わってない。昔のまま…言い換えると昔からロックンロールをマスターしていたってことだ。今回の「I Feel Like Playing」も別に音としてはR&Rじゃないのも多いけどさ、全体はR&Rな作品なんだよ。静かな曲やレゲエな曲でも。別に豪華なゲスト陣が必要だったワケじゃないし、売ろうと思ったわけでもないと思うから偶然と機会の産物なんだと解釈しているが、やはり主役が目立つんだ、とにかく。曲によっては何となくチャーリー・ワッツのドラムの方がいいな…なんてのもあったり歌もロッドだったらなぁ…って思うのがあって、ロン・ウッドに何を求めているワケでもないけど、何か自然体の酔いどれR&R野郎的なのを聴きたいんだな、きっと。

 昔からロニーのアルバムって大人のR&Rでさ、ファースト「俺と仲間」を聴いたのも随分昔の話しだけど、その頃から同じような音で、若い頃聴いて「やっぱ大人のロックってこういうものなんだな」なんて解釈して聴いてたし、今聴いても同じなんだから早くから大人だった人な解釈…大いに間違っているのだが(笑)。はて、ストーンズが盛り上がりロニーがこんなナイスな新作をリリースして世間を騒がせている。いいのかね、そんな時代で(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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