Erja Lyytinen - Grip of The Blues
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Erja Lyytinen - グリップ・オブ・ザ・ブルース (2008)

Grip of the Blues
Voracious Love
北欧メタルの聖地とも言われるフィンランドはもちろんヘヴィメタルだけじゃなくって音楽全般に渡って懐の深い国だということらしいが、なかなか自分でもそれを感じることも多くはなくって、言われてみれば80年代からHanoi Rocksみたいなバンドが世界に出てきていたし、以降はもちろんメタル中心に世界を創り上げてきているのだな。だから今回紹介するErja Lyytinenみたいなブルースウーマンが出てきたっておかしくはない土壌はあるんだろうと思う。ギターとか音楽に接するチャンスが割とあるのだろうか?日本よりも多いのかもしれないね。
そんなことでフィンランド出身のブルースウーマンギタリスト兼ボーカリストのErja Lyytinenが2009年にリリースしたアルバム「グリップ・オブ・ザ・ブルース」です。アルバムデビュー自体は2003年頃と言うからもう結構なキャリアを積んでいて、今回の「グリップ・オブ・ザ・ブルース」はその前にミシシッピに修行に出た後の作品ってことで本場の空気とサウンドを持ち帰った作品で大きく成長を遂げたとか。Erja Lyytinenの特徴はスライドギターにあるらしくて、今回も最初っから凄いスライドがグイグイと生々しく鳴っているので、そりゃもう聴けば一発でわかるだろ、ってなモンですが、かなりワイルドで良い感じ。ドブロでも、ちとヘンなテレキャスでもスライドを武器にグイグイと曲を制圧してくれるので頼もしい。もちろん通常のギターソロにしてもエモーショナルで線の太いトーンを聴かせてくれるのでいい感じ。ただ、何となく引っ掛かりが弱い部分があるかなぁ…、いや、ギター的にね。歌の方はもちろん情熱的に歌ってくれますが、やはりギターに耳が行ってしまってきちんと聽けてないかも…。収録されてる曲はこれもまたブルース一辺倒なハズがなくって多様なジャンルの曲をやってくれてますが、でもやっぱりこだわりがあるんだろうな、その他大勢と比べたら全然ブルース寄りの曲が多い。それはスライドギター中心ってのもあるからな。
こんだけ世界中からブルースを弾いて歌う、しかもそれが普通のレベル以上の興味深さを持った音っていうのが面白い。そんなのコントロールできるモンじゃないだろうから自然発生的な要素とか環境に起因するものが大きいんだろうけど、日本はガラパゴス状態で成長を遂げるから同じようなシーンがあるのかどうか知らない。ただ、ヨーロッパからここまでブルースに根ざした音楽を土台にした音が出てくるのは英国を除けば珍しいんじゃない?もっとも知られてなかっただけってのはあるだろうけど…、それも時代か。結構深くて楽しい世界です、女性によるブルースって。




北欧メタルの聖地とも言われるフィンランドはもちろんヘヴィメタルだけじゃなくって音楽全般に渡って懐の深い国だということらしいが、なかなか自分でもそれを感じることも多くはなくって、言われてみれば80年代からHanoi Rocksみたいなバンドが世界に出てきていたし、以降はもちろんメタル中心に世界を創り上げてきているのだな。だから今回紹介するErja Lyytinenみたいなブルースウーマンが出てきたっておかしくはない土壌はあるんだろうと思う。ギターとか音楽に接するチャンスが割とあるのだろうか?日本よりも多いのかもしれないね。
そんなことでフィンランド出身のブルースウーマンギタリスト兼ボーカリストのErja Lyytinenが2009年にリリースしたアルバム「グリップ・オブ・ザ・ブルース」です。アルバムデビュー自体は2003年頃と言うからもう結構なキャリアを積んでいて、今回の「グリップ・オブ・ザ・ブルース」はその前にミシシッピに修行に出た後の作品ってことで本場の空気とサウンドを持ち帰った作品で大きく成長を遂げたとか。Erja Lyytinenの特徴はスライドギターにあるらしくて、今回も最初っから凄いスライドがグイグイと生々しく鳴っているので、そりゃもう聴けば一発でわかるだろ、ってなモンですが、かなりワイルドで良い感じ。ドブロでも、ちとヘンなテレキャスでもスライドを武器にグイグイと曲を制圧してくれるので頼もしい。もちろん通常のギターソロにしてもエモーショナルで線の太いトーンを聴かせてくれるのでいい感じ。ただ、何となく引っ掛かりが弱い部分があるかなぁ…、いや、ギター的にね。歌の方はもちろん情熱的に歌ってくれますが、やはりギターに耳が行ってしまってきちんと聽けてないかも…。収録されてる曲はこれもまたブルース一辺倒なハズがなくって多様なジャンルの曲をやってくれてますが、でもやっぱりこだわりがあるんだろうな、その他大勢と比べたら全然ブルース寄りの曲が多い。それはスライドギター中心ってのもあるからな。
こんだけ世界中からブルースを弾いて歌う、しかもそれが普通のレベル以上の興味深さを持った音っていうのが面白い。そんなのコントロールできるモンじゃないだろうから自然発生的な要素とか環境に起因するものが大きいんだろうけど、日本はガラパゴス状態で成長を遂げるから同じようなシーンがあるのかどうか知らない。ただ、ヨーロッパからここまでブルースに根ざした音楽を土台にした音が出てくるのは英国を除けば珍しいんじゃない?もっとも知られてなかっただけってのはあるだろうけど…、それも時代か。結構深くて楽しい世界です、女性によるブルースって。
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