Laurie Morvan Band - Fire It Up!

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Laurie Morvan Band - Fire It Up (2009)
Fire It Up Cures What Ails Ya
FireFire It Up! Cures Cures What Ails Ya
 新世代のブルースメンってのを漁っているとどうも女性のジャケットが出てくることもあって、何でだろ?って最初は思ってたんだけど、まさかタフガイな女性達がギターを抱えてしかもSRVを目指したブルースを歌ってギター弾いているって姿にはちょっと軽いカルチャーショックを受けた。少なくとも日本に於いてそんな女性ってのはほとんど見たことないし会ったこともない。ギター弾きます、とかロックギター鳴らしますとかならわかるけど、そこから更にブルース一辺倒な世界へ、なんてのは全然思いもしなかった世界。オリアンティだって凄いけどブルースじゃないしさ、速弾きの方だからまだ…、いや、それでも凄かったんだが、まぁ、ある種の偏見を自分が持っていたってことか。

 それで気になったので聴いてみる気になったんだが、まずもって誰が良いのかとか音楽性なんかもよくわからんので、いつものように適当にAmazonに流されるままに…ってことで何人も聴きました、っつうか割と何回も聴いたりして自分で消化できるようにしてたんだよね、ここのところさ。まだ誰が凄いとか傑出してるとかってのが明確じゃないんだけど、それなりに…。

 Laurie Morvan Bandの「Fire It Up」というジャケット見てわかるようにえらくタフガイな印象を持つジャケットに釣られて聴いてみたのですが…、オイオイ、これホントに本人のギター?だろうな…、見事にストラトでブルースでした。まぁ、このジャケット見ればしっかり弾いているってのはわかるんだけど、それでもホントにこんな音でブルース弾いてるってのに衝撃。歌はどうかと言えば、これもまたしっかり普通にシャウトしているという素晴らしきミュージシャン。このアルバム「Fire It Up」はどうも3枚目の作品らしいけど、既に10年以上のキャリアを持った人のようで下積みが長いだけあってしっかりした音を出してくれます。曲調そのものは割とバリエーションに富んでいて、ブルース一辺倒にはならないで、もっとカントリーチックだったりソウルっぽかったりするのもあるので聴きやすい。その分軽さが出てしまうというのはあるけど、ストラトの乾いたトーンが心地良いのでそれはそれでハマった音かな。歌もの中心になってる気もするけど、よくできたバランスでして…だから、歌モノとして聴きながらもクラプトンの作品みたいに、ギターソロとかになるとヤケにギターが目立ってカッコよく決まってるっつう感じ。そのフレーズは確実にブルースベースの音。

 へぇ…、世の中進化したものだ。「Fire It Up」のジャケットだとアグレッシブな表情してるけど、割と美人さんのようなので、そのギャップも結構良いんじゃないだろうか。いやいや、見事なまでのブルースウーマンです。今年になって日本盤も初めてリリースされたみたいなので、これからこの世界も日本に広がるか?



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フレ
Posted byフレ

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