British Lions - British Lions

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 英国の獅子、ブリティッシュ・ライオンズというバンドをご存じだろうか?バイオレンスロックンロールバンド、モット・ザ・フープルの残党メンバーと英国B級バンドメディシン・ヘッドの融合体として遅れ馳せながら1977年にシーンに登場したロックンロールバンドだ。メンバーの名前を言っても多分誰も興味ないだろうからなぁ…、ま、モーガン・フィッシャーが在籍したってことくらいがせいぜいメジャーな話なのかもしれない。ただ、B級なのかも知れないけど、英国のプライドを十二分に感じるに値するバンドの心意気は伝わってくるんだよね。単なるB級バンドだったら興味持たないからさ。

 ケイト・ブッシュは「おぉイングランド、私のライオンハート」と歌い上げ、その名曲を世に知らしめているが、英国人にとってブリティッシュ、もしくはイングランド…、まあこれは戦国の歴史の名残だけど、英国に於ける獅子=ライオンというシンボルは国の紋章にも表れているように崇めるべき生き物なんだろうなというのがロック界の節々からでもわかってしまう。それくらいの冠を被せてくるバンドというのはある種英国民を敵に回す可能性のあるバンド名だったんじゃないかな。でも時代的にはパンクムーブメントが起こり英国女王をバカにする歌が蔓延し、だからこそブリティッシュ・ライオンズというインパクトのある名前を付けたのかもしれない。ジャンルは全く異なるが同じく1977年にアルバム一枚をリリースしたイングランドというバンドがある。これも遅咲きの名盤一枚となるが、英国そのものをネーミングとしたバンドで何となく当時の英国の風潮として立ち上がれ、的な面が働いていたんじゃないかな。貴族階級と労働者階級の違いなのかもしれないけどね。英国の歴史は複雑だよなぁ。

 で、このブリティッシュ・ライオンズというバンドだが、ストレートなロックを奏でるバンドでバドカンあたりを好む人なら絶対大丈夫だし、演奏ももちろん悪くないので結構良いよ。アルバム的にはバンド名を冠したオリジナルファーストアルバム「British Lions」がジャケットもサウンド的にもインパクトを与えたアルバムなんだけど、1982年にはちょっと怪しいんだけどお蔵入り音源だったんじゃないかなとは思うセカンドアルバム「Trouble With Women」がリリースされている。こちらは未聴なんだけどさ。で、これまた後年になってから、何でだろ?わかんないけどリリースされたのがBBC音源とかの寄せ集め「Live & Rare」っつうブートレッグまがいのオフィシャル盤。もちろん彼等の歴史を知る上では重要な資料なんで、リリース自体は喜ぶべきものだよね。

 あ~、またマニアックに書いてしまった。ま、でもね、こういうあぶれバンドってまだまだあるからさ。お楽しみに♪
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フレ
Posted byフレ

Comments 5

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evergreen  
乱入!

メディシン・ヘッドがBになってる!!!!!!!やっぱBか(納得)
このバンドは未聴ですが、いいらしいね!
で、私はてっきりアメリカのバンドだと思っていました。教えていただきました。

2006/04/13 (Thu) 01:33 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>evergreenさん

お~、初めてコメントゼロっていうのがこのバンドかぁ…って思ってたけど嬉しい!いい、とは言わないけど、ロックを感じる人間にはこういうのを実感しておかないと行き着く先に行けないでしょ(笑)。

2006/04/13 (Thu) 01:53 | EDIT | REPLY |   
波野井露楠  

こんばんは!
イアン・ハンターが抜けたあとのモットまでは持っているんですが、これは知りませんでした。
「フレさんさすが!」と毎度のことながら唸ってしまいました(^^)!

2006/04/19 (Wed) 00:36 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>波野井露楠さん

いやぁ、こういうバンドって気になるじゃないですか(笑)。どんなんやってるんだろ?って。ま、予想通りなんですが…。お役に立てて幸いです♪

2006/04/19 (Wed) 20:45 | EDIT | REPLY |   
markunman  
記事を拝見しました。

メディシン・ヘッドはかなりマニアックなBandだし、Mott The Hoopleも個性的な音なんで合体したときはどんな音?って当時は興味深々でした。ジョン・フィドラーのVoはくせがあって好きだけど。

2006/05/26 (Fri) 00:39 | EDIT | REPLY |   

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