Vince Converse - One Step Ahead

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Vince Converse - One Step Ahead (1999)
One Step Ahead
Here Here Come the Blues
 恒例のアマゾンリコメンド機能による勝手なブルースメンCD紹介の中から何となく聴いても良さそうなものをチョイスして聴いてたりするという邪道なセレクションをしてます。よって、リリース年やキャリアなんてのも全然気にしていなくて一元化された情報の中での話なので、なかなか時間を超越しているのが怖い世界。自分的には初めての名前だったりするから別にいつの人でもいいんだよね、音さえ聴けたりするならば。きっと今時の世代が音楽の見聞を広げていくのも同じやり方なんだろうから古いバンドだろうが新しいバンドだろうが同一次元で情報収集しているし比較しているんだろうと思う。だからビッグネームも新人も大して差がなくってある意味純粋にその時の自分の好みのサウンドがどちらかというだけの世界なんだな。非常~にフラットな音だけの好みの世界かもしれない。ま、YouTubeとかあるからその他要素は多数を占めるのかもしれないけど。

 Vince Converseという若くしてプロのギタリストになり、SRV的なブルースとロックをプレイしていた人物が遂にリリースしたファーストソロアルバムってことらしいが、それが1999年のお話でして以降あまりこの人の話題は出てこないんだが。

 「One Step Ahead」というアルバムでしてね、SRV的ってのとヒューストン出身っていうので、まぁテキサスだからさ、いいんじゃない?ってことで聴いてみたワケですがね、結構モダンなブルースロックなんだわな。どうモダンなのか、って言うとさ、ホーンセクションがあったり鍵盤が入ってたりして割とおしゃれっつうかかっちりとした部分がはっきりしているので自分的にはモダン寄りなんだなぁ~と。ただしギターはテキサス系だな。ワイルドな側面ときっちりとした側面があるけど全体的にはこじんまりとまとまった作品。かなり上品にレベルも高いとは思うし、ギタープレイももちろんブルースをしっかりと吸収して打ち出しているし、ロックのエッセンスもバッチリなんだが、Vince Converseの場合は余りにもアメリカンで普通のロックし過ぎていてブルースの側面が弱くなってる…、言い方変えると何がしたくて出してる作品なのかがよくわからなくなった位置付けなのかも。いや、しっかりと心意気も分かるし、プレイも素晴らしいんだけど、そこから訴えてくるものが自分的にはちょっと見当たらなかっただけ、か。もちろん本人はそんな風に作ってないしプレイしてないだろうけど。もしかしたら生々のライブとは全然違うアプローチを試みただけで実は凄いブルースばかり弾いているのかもしれないが。だって、やってる曲がブルーススタンダードの曲多いんだもん。

 ブルースアルバムって何回も聴けるか聞けないかって言うのも結構基準になってしまってさ…、元々3コードでお決まりのフレーズで始まってるから何回も聴けるハズがないのを聴かせているっていう強さがないとダメだし、それをホワイトブルースの場合は曲とギターでやらないとイケないから大変だろうな、と。それでも聴く人は聴くし、理屈じゃなくてね。な~んてこともありますな。

 しかしライブのYouTube見てると随分印象が違う人だな…。



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フレ
Posted byフレ

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