Rory Gallagher - Stage Struck

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Rory Gallagher - Stage Struck (1980)
ステージ・ストラック(紙ジャケット仕様) Stage Struck

 Rory Gallagherというギタリストは多分自分がロックを意識して聴くようになってからず~っと聴いている人だと思う。その割に無茶苦茶愛着があるというワケでもなく、また全アルバムを含めて揃えて聴きまくったというものでもないのが不思議。そんなRory Gallagherだが、最初に聴いたのが今回の「Stage Struck」というアルバムだった。もう25年くらい前の話だが。友人の兄貴が不良ロック好きでして、結構年上だったけどいつも入り浸ってて、よく夜中にロック話して教えてもらってた。ギター弾きながら酒を飲みながらレコード流してね。結構色々と教えてもらったんだよな、懐かしい。

 1980年にリリースされたRory Gallagherの名盤の中には入ってくるだろうライブアルバム「Stage Struck」。よく知らなかったけど1975年を境に所属レーベルがポリドールからクリサリスに替わっていて、この「Stage Struck」はクリサリス時代の楽曲を収めたライブ盤としてリリースされたもののようだ。まぁ、ライブの定評が高いRory Gallagherならライブ盤をリリースしておいてくれ、ってなことだろうが、正にレコード会社の思うツボで、しっかりと名盤になった。しかもこれまでのRory Gallagherのイメージとは割と異なるハードロック路線てなこともあって好みが分かれる時代だったみたいだけど、ロック畑のリスナーが多いRory Gallagherのファンであれば問題のない範疇ではあるか。ちょっと興味深いのは後にMSGでドラムを叩くことになるTed McKennaが流れ流れてここで参加しているのもあって、フムフムと気になるのです。Michael SchenkerとRory Gallagherが繋がるんだもんね、これで。ま、それはよしとして…。

 そのライブ盤「Stage Struck」はねぇ…、その昔に聴いた時もカッコ良いなぁ~!っていう印象でそれはもう最初から全然変わらない。ただし、何回も聴くことが多くなかったのは単に楽曲があまり面白くなかったから、だと思う。プレイヤーとしてのギターや熱い魂、エネルギッシュなギターなんてのはもうホント大好きなんだけど、曲が面白みに欠けるっていう弱点があるのがRory Gallagherにとことんハマらない理由。これはねぇ、Taste時代から変わらなくて、ライブ盤は凄く燃えるけどスタジオ盤知らないと面白くないからスタジオ盤を聴いてみる。すると今度は曲が面白くない事に気づいてあまり聴かなくなる。だからまたライブ盤を聴いても知らない曲が出てくるから、ちょっと興醒めするじゃない?そういうのがあって、愛聴盤にはならなかった。ただ、その分面白いのは毎回聴く度に「うわぁ~、熱い!」とか「かっちょえぇ~!」ってのは思うワケ。それとジャケットを見ると「あ~、これ懐かしい、かっこいいんだよなぁ~!」っていう印象は変わらない。んで、聴いてみても同じ。ただ、聴き過ぎてはいけない人なんだ、多分。その代わり、聴いている時の自分のテンションの上がり方は物凄い。だって無茶苦茶熱いんだもん。だから燃え尽きる、ってくらいに燃える。

 そうそうアルバムジャケットの方も、アナログ時代しか知らないし、最初に聴いたレコードのままでしか持ってないから昔の日本盤のジャケットのイメージです。今のCDのジャケットなんて全然知らなくて、多分これがオリジナルだろうけど、自分のオリジナルは国内盤のジャケット。なので、やっぱりそっちの印象。



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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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ドイツ特派員  
あまりに亀なレスですが

フレさん、

このアルバムはやはり時代の産物だと思うんですよ。当時はレディングロックフェスがHMの一大フェスになっていたんですが、その中でもロリーは尊敬を集めていたわけで、彼らに触発されてハードになった部分をあわせてレーベルが出したんだと思います。どう考えたってこのライブ盤は彼のキャリアの中では異質ですからね。例えば同じライブ盤でも「Irish Tour」とは熱さの質が違う。どう違うかといわれても難しいんですがね。

ただ、自分としてはやはりこのアルバムは愛聴盤であることに変わりはないですなあ。いつも最後のShadow Playの「Yeah!」でしびれている大人になれない私です(笑)。

2010/10/23 (Sat) 22:49 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ドイツ特派員さん

亀なのは全然OKっす♪

異質…ですね。ただ、それは音の質感に顕著で本質には変わりなくて、でももう少し売れたい路線に対する熱気、だったのかもしれないっすね。「Irish Tour」はプレイするだけの熱気、ってのかな。まぁ、単純に「Yeah!」で痺れてるのが一番ロックでしょ(笑)。

2010/10/23 (Sat) 23:48 | EDIT | REPLY |   
ドイツ特派員  
ちょいと追加で

フレさん、

いやあ聴き方が同じなんですな(笑)。彼の曲って多分「Tatto's lady」と「Shadow Play」が抜きん出ていて、その他の曲は確かに曲としてそれほど大したのはないかも、ですね。この辺はちょっとクラプトンと似ているかもしれない。結局彼も未だにLaylaだったりするわけで。結局彼に求めているのは「空気感」なんだな、きっと。彼自身は「ライブ、ライブ」って言われることに辟易としていて、「ならば汗を入れた缶でも渡しとけば良い」と言ったらしいんですがね。

それでも、結局この「空気」って奴がロックの初期衝動だったりするわけで、やっぱり「Yeah!」な訳ですよ。

2010/10/24 (Sun) 17:30 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ドイツ特派員さん

こちらも亀レスになってしまいました…。いや、忙しくてMac立ち上げられなくて…、いや、アルコールが、ですが(笑)。

うん、ロリー的には自分では如何ともしがたい録音側の問題多そうですからね。そして楽曲も…、そう、クラプトンもそうだけど面白い曲が少ないんですよね。なるほど。

2010/10/28 (Thu) 22:52 | EDIT | REPLY |   

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