Babe Ruth - First Base
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Babe Ruth - First Base (1972)

ベーブ・ルースと言うとやはり思い出すのはホームランを714本打ったアメリカ大リーグのヒーローを思い出す人が多いだろう、そしてそれは彼が白人のヤンキーだったからという人種差別の偏見の元に英雄化されている面が大きいのだが、それはともかくとして英国ロック界にもその名をどういう経緯で使用したのか、多分ひねくれ者的見地に基づいて命名したと信じたいんだけど、プログレともハードロックとも言えないジャンルの狭間で個性を出していたバンドがあったのだ。アラン・シャックロック率いるバンドで紅一点のボーカリスト、ジェニー・ハーンのエネルギッシュな歌声とバックのハードでブルージー且つほどよくアレンジされたサウンドでファンを魅了するパワーを持っている。
アルバム単位で言うと彼等の名義では5枚の作品がリリースされているが、アラン・シャックロックが絡むのは3枚目の「Babe Ruth」
までで、1975年にアルバムリリースし、これからという時の脱退劇となったようだが、背景はよく知らない。ただ、彼の経歴というのはこの後、マイク・オールドフィールド
やロジャー・ダルトリー
のソロ作などにも絡み、その音楽センスは業界の中ではかなり知れ渡っていたようで、その才能が再び陽の目を見たのはThe Alarm
という80年代のパンクというかニューウェイブというか、これまたジャンルの狭間を生きるバンドのスタッフとして才覚を現してきたことだろう。そんなベーブ・ルースと言うバンドの初期三枚は実にヘヴィーなロックを叩き出していて、もっともっと世に知れ渡ってもおかしくないサウンドだ。ボーカルのジェニーの歌声はジャニスのようなしゃがれた面はないが、英国ロック界の中に於いてもかなりの声量とパワーをもった図太い歌声でバックのハードな演奏に実にマッチしている、というか負けていない声だ。特にファーストアルバム「First Base」
は収録曲数が少ないながらもザッパのカバーを独自解釈でハードなナンバーとして演奏する力量を見せてくれたりするので侮れない。先の三枚目の初っ端の「Dancer」ってのも凄くかっちょよくってハード路線が好きな人には絶対ハマる楽曲だね。
ジャケットを見てもわかるように「First Base」
はロジャー・ディーン
の作品、セカンド「Amar Caballero」
はヒプノシス
の作品と売り側も結構気合いを入れて売ろうとしていたんだと思う。ちなみに4枚目からはバンドのキーマンであったアランが脱退して後のホワイトスネイク
を支えたバーニー・マーズデンがその任務をこなすことになり、彼もここで才覚を発揮していたようだ。以降5枚目では看板ボーカルのジェニーも脱退してしまい全く別形態のバンドのような素振りなんだけど結構初期と作風が似たアルバム「Kid's Stuff」なんてのをリリースするので面白い。最近ではベスト盤「Grand Slam: The Best of Babe Ruth」
ってのが出ていて、このジャケットのジェニーの姿がたまらん…。そんなバンドで地味ながらも結構かっこいいんだよなぁ。

ベーブ・ルースと言うとやはり思い出すのはホームランを714本打ったアメリカ大リーグのヒーローを思い出す人が多いだろう、そしてそれは彼が白人のヤンキーだったからという人種差別の偏見の元に英雄化されている面が大きいのだが、それはともかくとして英国ロック界にもその名をどういう経緯で使用したのか、多分ひねくれ者的見地に基づいて命名したと信じたいんだけど、プログレともハードロックとも言えないジャンルの狭間で個性を出していたバンドがあったのだ。アラン・シャックロック率いるバンドで紅一点のボーカリスト、ジェニー・ハーンのエネルギッシュな歌声とバックのハードでブルージー且つほどよくアレンジされたサウンドでファンを魅了するパワーを持っている。
アルバム単位で言うと彼等の名義では5枚の作品がリリースされているが、アラン・シャックロックが絡むのは3枚目の「Babe Ruth」
ジャケットを見てもわかるように「First Base」
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