Tarja Turunen - What Lies Beneath

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Tarja Turunen - What Lies Beneath (2010)
What Lies Beneath What Lies Beneath

Nightwishを脱退してからアルバム「マイ・ウィンター・ストーム」をリリースして、それは歌手ターヤの側面が強くて、もう聞けないであろうNightwishのあの豪勢なアレンジのオペラチックなターヤの歌声を…という願いは到底叶うものではなかった。ライブを聴いているとそれらしい曲があったりNightwishの曲をやっていたりするので決してHR/HMがキライになったワケではないみたいだけど…。

 そんな心配をしながらもうターヤは歌手として、普通に歌っていくことを中心とするのかと思っていたトコロに新作リリース。まだ出たばかりだから深追い出来てはいないが、新作「What Lies Beneath」は結構バラエティに富んだ曲を歌っているという印象。相変わらずあの歌は健在で、まぁ、Nightwishのような曲はないけど、それでも「Little Lies」や「Dark Star」はあの頃を思い出させるような雰囲気のメタルを展開しているし、楽曲中ほとんどは歪んだギターと重いドラムで攻め立ててくれるのは嬉しいな。あの歌声によるオペラチックな楽曲も入っているのでしっかりと世界を出しているのは当然か。また、何人かのミュージシャンを迎えてのセッションも入れてて、アルバムに変化を付けているが、知ってるのはジョー・サトリアーニくらいかな。しっかりとソロを弾きまくってて楽曲とは全く異質な世界になってる。

 ターヤがやりたい音楽って多分二種類あるんだろうと「What Lies Beneath」を聴いていて思った。中途半端なのはないからやっぱりパワーメタル的なのかオペラティックに歌を聴かせる静かなものか、っていうもの。どちらも申し分ないけど、そこにはキラーソングってのもがないのがネック。その辺がNightwishのツォーマスの才能だったのだろう。どこかで何かキラーチューンを見つけないとこのままただ知名度のある歌手として存在しているだけになっちゃう…。

 その「What Lies Beneath」という作品、アマゾンをチラリと覗くだけでも三種類のジャケットがあってよくわからんが、いつも色々なジャケットで出してくるのも戦略だな。しかし…センスイマイチ(笑)。そういえばデラックス・エディションにはWhitesnakeの「Still of the Night」のカバーが入ってるけど…、イマイチなカバーだな…。





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フレ
Posted byフレ

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