Nova - Vimana

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Nova - ヴィマーナ (1976)
ヴィマーナ(紙ジャケット仕様) ブリンク(紙ジャケット仕様)

 イタリアの中でも英国との融合作と言っても良い作品がある。今やジェフ・ベックとの邂逅で有名になったNarada Michael Waldenがメジャーと言えばメジャーになったんだが、他にももちろんOsannaやNew Trolls系統から、そしてBrand Xからのメンツも合体した奇跡のアルバムをリリースしたNovaというバンド…っつうかプロジェクトに近いのかもしれないな。結構知られたアルバムとのことだけど自分的には全然そんなことなくて、へえ~って感じで興味を持ってここ最近耳にしたばかり。

 アルバムの初っ端からものすごい透明感ととんでもないテクニックの応酬に包まれたアルバムタイトル曲ともなる「ヴィマーナ」が聴ける。1976年にリリースされたセカンドアルバムとのことだが何か凄いセッションが繰り広げられていて、どちらかと言うとフュージョン的で美しい音世界ってトコ。普段は全然聴かない音楽だけど、メンツからして興味を持つものだしジャズと言えばジャズな部分も感じる。しかしパーシー・ジョーンズのベースはいつもながら驚きのテクニックを披露してくれる。そしてドラムのNarada Michael Waldenは安定したドラミングを聴かせてくれて、突出したドラムというよりは楽曲とアンサンブルにマッチしたドラムサウンドというところでなるほど、と言ったところか。

 「ヴィマーナ」みたいなのって好きな人は好きなんだろうなぁ…それに若い頃に聴いてたら凄くハマったかもしれないってのはある。音楽ってこういうのだよ、って気はするしね。ただ、テクニシャンのアルバムってのは難しい。どうしてもロックという本質ではなくなるし元々本人たちもロックという概念に縛られてないから当たり前だけどさ(笑)。そういう境目にいるジェフ・ベックみたいな人には非常に助かる面々なんだろうと言うとこだ。ただ、聴いておくと何かと勉強になるのと凄いなぁ~という感動は味わえるのも確か。



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フレ
Posted byフレ

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geppamen  

ナラダ・マイケル・ウォルデンって後にホイットニー・ヒューストンやマライヤ・キャリーのプロデューサーとして派手な帽子をかぶって現れたあの人ですよね。最初はホントに同一人物とは思えませんでした。。

2010/08/24 (Tue) 20:05 | EDIT | REPLY |   
elmar35  

この春、来日したコッラードの音楽に生で接して感じたのは、無理の無い自然体の音楽でした。
ちょこっと妙なとこもありますが、基本は到ってシンプルじゃないかと思います。
音色で色彩を感じさせるような美学が、彼の本質にあるのは間違いないでしょうね。
・・良い作品です、ほんと。(笑)

2010/08/24 (Tue) 22:06 | EDIT | REPLY |   
フレ  
さんくす♪

>gepparmanさん
結構派手な経歴持ってる人なんですけどね、こういう地道な活動があったからこそなんでしょう。テクニシャンだし。それでも叩かれないのはそんなに売れなかったからでしょうけど(笑)。

>elmar35さん
あぁ、生ですか…、そりゃ快感でしょう(笑)。本当のミュージシャン集団という感じしますから、色彩豊かなんだろうなぁと。心地良く聴けて情景が目に浮かぶっていうのは音楽家として一番実現したいことでしょうしね。

2010/08/28 (Sat) 08:34 | EDIT | REPLY |   

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