Earth & Fire - Atlantis

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Earth & Fire - Atlantis (1973)
Atlantis Song of the Marching Children
Andromeda Andromeda Girl
 叙情性というキーワードはプログレッシブロック、と言うよりはユーロロックという括りで重要な意味合いを持っているように思う。英国では叙情性と言ってもそこそこに叙情性を持たせているというものが多くて、そればかりを売りにしているバンドってのは実はほとんどいないと思っている。やっぱりそこがひねくれたロックを持っている国なのだろうと奥深さに感心するんだけど、その他ヨーロッパ諸国へ行くと叙情性なら叙情性だけ、ってな感じにベタに狙ってアルバムを作って突き進むってのが多い、ってかそういうのばかりっても過言じゃない。

 そんなイメージを持ったまま、叙情性というキーワードで久しく聴いていなかったオランダのEarth & Fireを思い出したので早速…、ん?ん??これまでひたすら濃い~プログレッシブなロックを聴いていたからかオランダの叙情性豊かなバンドとして有名なEarth & Fireがそんなに叙情的ではない…と言うか、それよりもキャッチーでポップで軽快でもちろんメロトロンが鳴りまくってるので普通にポップスじゃないけど、面白いくらいに垢抜けて聴こえるものだった。あ、アルバムは1973年にリリースされた「Atlantis」という名盤。昔買い求めてた時に2ndと4thは見つけたんだけど3rdの「Atlantis」だけが全然見つからなくてウロウロと探し回った記憶がある。もっともその2ndと4thが出来が良かったから余計に「Atlantis」が聴きたくてさ。結構してから入手したのかな、これ。

 最初から軽快に進む「Atlantis」、さすがに60年代末期からシーンにいるバンドなのでサイケデリックとポップを混ぜ合わせたような雰囲気は独特のもの、そこにメロトロンとアコギとかエグいエレキとか色々絡むんだけど、音がロックなのな、完全に。プログレ的というようなものじゃなくてもっとラフ…かな。そして歌が女性のジャーネイ姫なんだけど、おてんば娘的…、っつうか戸川純みたいな感じだよな、この歌…、ってのが入ってくる。アヴァンギャルドセンスが高い作品だったのか?いや、聴きやすいから何でもありなんだな。それでいて聴きにくさは全くないところが面白い。ギターもしっかりファズな音で鳴るし…、ある意味ジャケットのワケの分からない世界観そのままの音なのか?



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フレ
Posted byフレ

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