White Noise - An Electric Storm

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White Noise - An Electric Storm (1969)

An Electric Storm
An An Electric Storm

 別に自分で意図してないけどこのブログの場合は流れに左右されることが多くて、ここのところユーロロックでイタリアから始めてみよう~なんて思って書き進めていたんだけどなぜかアヴァンギャルド傾向になっているじゃないか(笑)。ちょっと軌道修正もしなきゃ…と思いつつ、だってアヴァンギャルド系ってやっぱりスーパーニッチな世界だからここを訪れてくれる人も読み甲斐ないでしょ、そんなアヴァンギャルドもんなんてさ(笑)。まぁ、気に入ってくれてアマゾンクリック♪ってしてくれるのかもしれないけどさ。

 まぁ、そんなことではあるんだけど、今出さないと多分出す機会が多くはなさそうだっていう音があるのでちょっと国を跨いではいるが我らが大英帝国の誇るアヴァンギャルドミュージック…、しかも1969年産なのでさすがに何よりも早いアーティスティックな側面を実現しているところが英国。そしてこんな音を聴いてもものすごく英国的って感じるところがあるのもこれまた楽しい。1969年だからソフト・マシーンなんかがフリージャズに走るよりも早かったワケだが、White Noiseというバンドによるスーパーアヴァンギャルドサウンド♪

1969年にリリースされた最初の作品「An Electric Storm」を聴いてみるとわかるんだけど、まぁ、エロな声が最初から思い切り被ってくるのはお約束…それでいて結構軽快な音の運びでして、何かよくわからないアヴァンギャルドな世界を作っているのにどこかコミカルで聴きやすく軽やか…、こういう世界観が後にダグマー・クラウゼなどに引き継がれていくんだろうな、とそんな感じ。紐解いてみれば1969年という時代にアナログテープでこれらのサウンドコラージュをひたすら作り上げていて、その作業量は居間から考えるととんでもないくらいのもので、アルバム制作には優に一年以上かかったらしいし、もちろんテープのトラック数も多くはないから大変だったろうな、っつう努力票も入っての名盤だね。もっともそういうアイディア自体が凄いんだけどさ。

ちょっと調べてて凄かったのは何だかんだとず~っと活動しているみたいで2000年には「white Noise」の四枚目ってのがリリースされてるみたい。もちろんアマゾンにはないけどさ(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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kei  

Opus Avantraを境にアヴァンギャルド方向にシフトしたようですが、今のところ所謂エクスペリメンタル・エレクトロニック系の方向に行ってますね。
アヴァンギャルドと聞いてArt ZoydとかSamlaとかのR.I.O方面を期待していたので少し残念ですが。

このWhite Noiseは何せグループ名が聞き慣れた単語なため名前だけは凄く印象に残っていたんですが、実態の方は全く知らなくて、聴いてみたらこの時代にしては妙に電子的な音を重ねて作られていて面白い……
と思ったら、メンバーの中に有名なDr. Whoのテーマを手がけた方がいて、これは納得せざるを得ませんでした。
電子音楽の黎明期に当たるこの時代にだけ生まれ得た音という感じでしょうか。
個人的にはこちら方面はあまり前衛という感じはしないのですが。

今後はOpus Avantraの流れからPierrot Lunaireあたりは来ると予想しておきます(笑)。

2010/08/18 (Wed) 13:08 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>keiさん

ん~、何かね、アヴァンギャルドって最初は新鮮なんだけどすぐ何聴いてるんだろ?って思ってしまうようになってしまったので割と短命です、毎回…。やっぱそのヘン聴いてて思い切りメジャーなモノ聴くと凄いっ!って思えるのもあるんですが…。White Noiseあたりは英国プログレの範疇なのでまだ良いんですけどね。いや、期待に答えなくて失礼(笑)。それもアリ、でしょう~♪

2010/08/18 (Wed) 22:51 | EDIT | REPLY |   

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