Opus Avantra - Introspezione

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Opus Avantra - Introspezione (1974)

内省(紙ジャケット仕様) ロード・クロムウェル~クロムウェル卿の奏する7つの大罪の為の組曲(紙ジャケット仕様)
Introspezione Introspezione Lord Lord Cromwell Plays Suite for Seven Vices

 どこの国でも超前衛的なアヴァンギャルド集団ってのは必ず存在していて、どういうワケだかそのアングラネットワークはどこか繋がっていることも多くて、更にどこの国からも世界的に知られている前衛的なアヴァンギャルド集団というものがカルト的な人気を博していることがある。日本で言えば灰野敬二や裸のラリーズ、下手したら非常階段とかもかな。ドイツなんてCanとかNeu!、Faustなどかなりのメジャー度を誇っている。英国は…、ま、山のように(笑)。そしてイタリア…、ジャケットだけで悪くないじゃないですか~と手を出したのが運の尽き…、何じゃこりゃ?ってなもんでした。

 1974年にリリースされたオパス・アヴァントラの最初の作品「内省」ですが…、良いジャケットでしょ?別に単なる女好きだからってワケじゃなくてなかなか小悪魔的な女性をモチーフにぼや~んとした写真の風景。いや、ソソラれますね(笑)。な、ことでもちろんアナログ時代には見た記憶があまりないんだけど見たのかな?CD時代になってからだって全然リリースされていなかったから割と最近です、これ。どこまでメジャーだったのかは疑問はあるけどネットで調べてみると結構レビューなり何なりが出てくるので、割と知られている方なんだろうね。

 って聴いてみるとこれはもうロックという範疇を超えている世界…です。アヴァンギャルドだけどそこはイタリアで何かしらの歌が入るとカンツォーネ的オペラチックでして歴史を感じさせるので、どっちかっつうとクラシック的な芸術としてのクォリティの高さが聴こえてしまう。その甲斐あってか単なるアヴァンギャルドバンドとして語られることはないのかね。「L'altalena」とかすごく綺麗で面白い歌かもなぁ…と納得して聴いちゃうもんね。初っ端のアルバムタイトルとして呼ばれている「Introspezione」を聴くとかなり「??」ってなるんだけど、アルバムを聴いていくウチにその芸術性の高さに感心する一枚。ノリノリの時にはオススメじゃないけど、何かドツボに入ってる時はこんな芸術作品は良いかも。

 往々にしてこの手の作品は大名盤として語られることが多いけど、決して万人向けじゃないので触りは何かで聴いてからの方が良いかも。でも、全編聴いて初めて納得出来るアルバムなのかもしれんなぁ。2008年に日本に来たらしいが一体どんなライブなんだろ?マスクをかぶって出てきて朗読…とからしいが(笑)。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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風呂井戸  
最高傑作

 まさに、イタリア・プログレと言われる世界の最高傑作ジャケですね。(ひどいものが多いと言うことも・・・ありますけど(笑))

2010/08/16 (Mon) 09:26 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

これは賛否両論かなと思いますけど、インパクトあるのは確かですね。

2010/08/18 (Wed) 22:39 | EDIT | REPLY |   

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