P.F.M - Premiata Forneria Marconi

3 Comments
PFM - 友よ (1972)
友よ 幻の映像(K2HD/紙ジャケット仕様)
Photos Photos of Ghosts

 これぞプログレッシブロックと言わんばかりのサウンドを届けてくれるイタリアの代表的なバンドともなっているP.F.Mの1972年のアルバム「友よ」。もともとイタリアで活動していた彼らが世界に進出したのがこの後の有名な「幻の映像」という作品だが、この「友よ」から世界への足掛けを作ったとも言えよう。なぜなら本作「友よ」に収録されている曲の大半が「幻の映像」に英語バージョンとして収録されているから。

 来歴はよく知らないけど、多分「友よ」というアルバムを聴いたマンティコアの誰かが非常に質の高い、そして英国的なサウンドとも云えるP.F.Mの世界を売り出したいと考えても不思議はない音です。正に大英帝国的プログレッシブロックが詰め込まれている傑作、メロトロンにしてもピアノにしてもフルートにしても情緒的な音色と雰囲気を打ち出して世界を広げてくれる。「幻の映像」はその他の楽曲も交えて名盤として君臨しているけど、こちらのイタリア語版の「友よ」もかなりよろしいですよ、当然ながら。

 ソフトタッチな印象でコテコテの暑苦しい世界ではなくて綺麗で軽やかな世界。なんだかんだとP.F.Mは割と手を出すのが早かったバンドで、よく聴いたバンドだな。このジャケットはあまり見たことなかったから遅かったけど、あれ?、これって…って思ったくらいだから「幻の映像」の方もよく聴いたんだろう。70年代のP.F.Mは刺激が多くて楽しめます♪



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 3

There are no comments yet.
風呂井戸  
イタリアものの原点だった

 PFMとなると、またまたコメントしたくなる私です。とにもかくにもこのバンドはイタリアものに首っ丈になった原点でした。1st「幻想物語」とこの2nd「友よ」はほんとに泣かせられます。インターナショナル(英語)盤「幻の映像」は2nd「友よ」が中心ですが、1stからも”FESTA(祭典の時)”が”セレブレーション”として納められました。このアルバムにはあのキング・クリムゾンのピート・シンフィールドが製作に関わって英語の詩も書いた。英語版の録音にはグレック・レイクも関係した記録があります。キング・クリムゾンのイメージをもちながらも英国にはないイタリアの味は世界で驚きでした。日本のCD盤の登場には、やはりキング・レコード(クライム・シリーズ)が頑張ってくれました。

2010/08/13 (Fri) 22:36 | EDIT | REPLY |   
zagan  
あ。二日違い。。。

プログレ系では一番好きかも。

ちょっと小洒落た感じを当時は受けてました。

2010/08/15 (Sun) 23:50 | EDIT | REPLY |   
フレ  
コメント感謝です!

>風呂井戸さん
おぉ~、PFMからでしたか。良い入り方だったんじゃないですか?キングレコードは功罪でしたよね、この辺のシリーズものは。あちこちで時を経るごとに話題になりますもん。クリムゾンのメンバーで地味な方は世界的にヨーロッパ的な視野を持っていたんですよね、きっと。

>zaganさん
おぉ~、一番と来ましたかっ!アルバムの充実度はものすごく高いので自分も何枚も持っている唯一のイタリアのバンドかもしれません。それだけ面白いってことですね、PFM。

2010/08/16 (Mon) 00:18 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply