
Savoy Brownの初期メンバー三人が脱退後に結成した英国の誇るハードブギバンドFoghatにはあのロッド・プライスが主要メンバーとして参加しており、知る人ぞ知るタイトでかっこいいバンドとして君臨した…こともある。ロッド・プライスっていうギタリストはついこないだ亡くなってしまったんだけど彼のギタープレイはかなり光り輝くモノがあったのでもっともっと活動の場が広がっていたら、と思う。もともとはあの
Black Cat Bones
のメンバーの一員として活躍したこともあり、そういう意味ではFreeのポール・コゾフの後釜を務めてこなしていたってことなんだよね。
Foghatと言うバンドはどちらかというと活動の場を完全にアメリカに置いていたため、アメリカンバンドとして聞かれることが多いし、実際バンドのサウンドはかなりアメリカナイズされた音で、アメリカ人が好みそうなロックをやっていたのも事実。それは彼等の代表作ともなっている
「Foghat Live」
を聴けば一発でわかるし、このブギー感はもしかしたら史上最強かもしれない。T-Rexのブギあたりとは雲泥の差があるグルーブ感を持ってる。このライブアルバム、曲数が少なくてCDデジタルリマスター盤あたりで70分くらいに拡張したバージョンがリリースされても良いと思うが。ブギの最高峰とも言える「Fool For The City」で幕を開けて、初期の彼等の得意技でもあった古いブルースナンバーのハードブギバージョンの筆頭とも言える「I Just Want To Make Love To You」…そうストーンズなんかもやってるアレだけど、凄い解釈で面白い。この辺は
ベスト盤
あたりでも聴ける。チャック・ベリーの「Maybelline」もえらくかっちょいい解釈でやってて、その辺で驚くのはこのライブ盤でも入ってるけど「Honey Hush」だ。Savoy Brownでもやってる曲なので同じかと思ったら大間違い。なんと、日本のサンハウスばりにパクりの上手いトコロで、「Train Kept A Rollin'」のバッキングに独自解釈の歌詞を被せたもので面白い。途中の展開は独自だけど、こういうアイディアが良いなと。実はもっともっとメジャーになっていくべきバンドだったし、サウンドもやっぱりオリジナリティのあるものなので割とオススメ感ある。ブギってどんなん?ってのをきちんと実現しているし、わかりやすいし、キャッチーな部分もあってハマれると思う。
活動歴自体は長いのでアルバムもたくさん出てるけど、これがまた、どれも変わらないサウンドポリシーなので70年代だけが良いんでもないところが凄い。大音量でコレ聴くと腰が動く(笑)。う~ん、やっぱこれくらいハードなサウンドじゃないと物足りない。
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