Area - Arbeit Macht Frei

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Area - Arbeit Macht Frei (1973)

Arbeit Macht Frei 1978
1978 1978 Tic Tic & Tac

 まだまだ続くイタリアンロック…、ってももうそんなに手持ちが残ってないのでそろそろ異国に移る可能性も高いが(笑)、まぁ、基本的にユーロロックという理解であまりお国柄を気にして聴いてはいなかったので、ブログに書き始めるようになってからそういうのをきちんと体系的に意識するようになったのはある。記録するってのは整理するって意味もある。

 さてさてイタリアンプログレッシブロックというよりもイタリアンジャズロックの大御所としてアルバム一作で終わらなかった長寿バンド、アレア。記念すべきファーストアルバム「Arbeit Macht Frei」は1973年にリリースされていて、これもまた英国プログレッシブロックの洗礼を思い切り受けている傾向が強くて、その辺から流れてくる人にはかなり重宝するアルバムになるはず。壮大なメロトロンとかの世界では無くて、ジャズロックの方です。非常に心地良く聴けるジャズロックでして…、まぁ、アルバム「Arbeit Macht Frei」を聴くと冒頭から変拍子で面白くてベースがやけに硬くて目立つ音なんだが…、ギターが不思議なんだよ。サックスも被っているからかもしれないけど、ジャズ~な旋律を奏でるギターに化けていてさ、普通のジャズ~なギターではないのだ。そりゃまぁ、ロックバンドだから、って解釈はあるんだろうけど、多分Areaのメンバーって基本的にロック野郎達だと思うので、面白いアプローチ。どこかこれもまたKing Crimson的なワケの分からない細かい音の応酬と迫力と硬さを持っているのが良くって、それでいてジャズ~なアプローチなのは最初期のクリムゾンと相通じる部分がある。ちなみにここでベース弾いてる人は後にPFMに移るようだ。

 今回のイタリアンロックとの邂逅に於いてもっとも価値ある出会いを果たしたのはAreaの「Arbeit Macht Frei」だったかもしれん。初めて聴いたわけじゃないけど、こんなに心地良く聴いてはいなかったから楽しめたね。そして歌はもちろん暑苦しいというのもイタリアン♪まぁ、そのヘンは時代の流れなのである程度は無視して音で入り込めたナイスなアルバムでした。



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フレ
Posted byフレ

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kei  

とりあえず思うのは、エジプト生まれのギリシャ人であるデメトリオ・ストラトスの歌唱をイタリアンな歌と称することにはかなり無理があるんじゃないかと。
実際楽曲的にも彼の手動によるエキゾチックな感じと実験的な要素が強く、イメージ的に666の時のAphrodite's Childに近い部分もあったので、個人的にはイタリアローカルな印象はないです。
演奏自体には(フリージャズやエレクトロニクスみたいな先鋭的要素を前面に出しているので当然ですが)イタリア的な特徴はそんなにありませんし。

それにしても、いろんな民族音楽と現代音楽を学んだ上で時代の先鋭的音楽を手当たり次第取り入れて、これだけ凄いメンバーを集めてこんな音楽を作ってしまうデメトリオがもしまだ生きていたらと思うと、残念ではあります。
イタリア共産党とのつながりについてはあまり知りませんが、まぁ政治思想で選り好みしてたら聴くものも聴けませんからね。

2010/08/14 (Sat) 08:04 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>keiさん

なるほど、そういう出身の人がボーカルだったんだ!ってことはまるでイタリアの世界観を分かり切れていない自分ってこと、だね(笑)。まぁ、エジプトのもギリシャのも音楽的な文化はわからんし…、ナイスなご指摘感謝です♪

2010/08/16 (Mon) 00:24 | EDIT | REPLY |   

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