Alberto Radius - Che Cosa Sei

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Alberto Radius - Che Cosa Sei (1976)

ケ・コザ・セイ(紙ジャケット仕様) ちぎれた紙屑
Carta Carta straccia

 イタリアンロックってのはこういうモンだろう、っていう極めて標準的…、標準的って言うか、イタリアンロック的な期待を裏切らない作品だなぁ~っていうのが第一印象だったAlberto Radius = Formula 3 のボーカリストのソロ作品二作目「ケ・コザ・セイ」。1976年にリリースされたもので、もちろんFormula 3 解散後の作品なんだけど、系統的には極めてFormula 3 に近い傾向の音を奏でていると云えるんじゃないか?まぁ、あそこまで濃くないってのはあるが、それでも十分にイタリアンロックらしいサウンドと歌メロ。

 自分はあんまり歌詞に興味を持たない傾向にあるんだけど、「ケ・コザ・セイ」の対訳を見ても原詩を見ても意味がよく分からない歌詞が並んでいるということで、割と芸術性に富んだ作品として位置付けられているのかもしれない。音の方はホントに説明不要なくらいにコテコテなイタリアンロックで想像通りの展開と楽器が奏でられるような代物で、実に基本的。Formula 3 が基本中の基本だからかもしれないが、聴いているだけで熱い。アコギで奏でる3曲目の冒頭ですら熱く感じるもんな。不思議だよな、こういうイタリアンのコテコテさってのは。

 全体的にはメロウなカンツォーネ的な空気がたっぷりと流れていてムーディな雰囲気に惑わされる仰々しいストリングスの音色なども効果満点。よくわからず聴いているとかなりエロい雰囲気が面白い。まぁ、英国で言えば雰囲気だけのPink Floydってところに通じるかもしれん(笑)。いや、この雰囲気こそ求めていたものですよ。



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フレ
Posted byフレ

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風呂井戸  
イタリア・プログレの流れを作った彼ら

 フォルムラ・トレそしてイル・ヴォーロ、その後ソロとしてのアルベルト・ラディウスとくると、イタリア・プログレの流れといってもいいでしょうね。イル・ヴォーロは完成品を聴く思いでした。1990年になってフォルムラ・トレが再結成、昔の曲で出ていますといった感じで再スタートでしたが、やっぱりもういいおじさんになってましたね。そしてもうそれから20年です。

2010/08/03 (Tue) 10:10 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

やっぱね70年代のバンドってのは英米でもそうだけど独特の空気感の中でバンドがあったから再結成してもダメなんですよね。ファンのわがままかもしれんけど。
んで、フォルムラ・トレ繋がりこそイタリアンロックの象徴♪

2010/08/04 (Wed) 21:13 | EDIT | REPLY |   

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