Satellite - Nostalgia

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Satellite : Nostalgia (2009)

Nostalgia (Dig)

 旧来のポンプロックからの影響力を強く感じさせるポーランドのネオ・プログレッシブロックバンド連中。ちょっとだけアチコチ紐解いてみると、時代は進化しているものだ…と我と我が身の世代の狭さを実感する。今時のこの手のネオ・プログレッシブバンドってのはそれこそ第三世代に位置するワケで…、70年代のプログレッシブロックの影響を強く受けた80年代以降のフォロワー、例えばMarillionやPendragonがあって、今時はやや世代を超えているものの、彼ら=即ちMarillionやPendragonの影響を受けたバンド達ってことらしい。そこに70年代の源泉も入ってくるから複合的な面白さと独自の世界観になって音として現れてくるのが今時。現代ロックは時空を超えてのミックスが上手く出来上がっているようだ。そこに機器の進歩が絡むから新しい音には尽きることがない。

 さて、このポーランド斬っての名バンドとも謳われたSatellite、現代の系譜の中でも中核に位置するバンドのようで、多くの派生バンドや源流バンドが出ているみたい。まぁ、そういうのよりも紹介されて聴いているってだけなので知識後付けなんだけどさ…、結構期待しながら聴いてみたワケですな。何が良いのかはTwitterで呟いてもなかなか返ってこない部分あるので、適当に漁ってみまして…、タイトルとジャケットで「Nostalgia」にしました。どうやら2009年にリリースされたSatelliteの4枚目の作品らしいです。

 冒頭のシンセからしてやや安っぽい印象を受けてしまうんだけど、結構アグレッシブに攻めて来るので意外と単なる陰鬱系ではないぞ、という部分を聴かせてくれた。ただ、それはSatelliteというバンドの幅の広さを魅せつけるようなもので、キャッチーに仕掛けながらもその実かなり自分たちが創り上げた世界をどんどんと聴かせてくれる。全体観で言えば非常~にシンフォニックで美しいシンセに包まれた哀愁漂うかなり英国的な香りがする起伏に飛んだ曲調が多い。Camel的という評論もあったけど、なるほどな…、Camel的な鍵盤とギターではあるか。このトーンのギターってあまり好まないんで意識しないけど…。

 好みの差で言えば、ややパンチが足りない気がして掴み所がない感じ。聴き続けていると良さが出てくるのかもしれないけど…、ところでSatelliteってドラムが主役の部分あるのか?やけにリズムの部分が凝ってる気がするが…。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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kei  

自分のコメントがSatellite関連に多いような気がしますが、実は別にファンではないのです。
なのですが、とりあえず一枚と言うことなら"Into The Night"辺りの方が良かったんじゃないか、と今更ながら。

ちなみに、このバンドはドラムのWojtek Szadkowskiのリーダーバンドでありますので、リズムが主役になるのは当然というところです。
より正確には、Collage時代からのツートップであったMirek Gilが脱退して彼の色が強まったところはあるかと思います。
総合的には「ポーランドのIQ」という感じも無くはないですが、IQよりもリズム重視で曲調が重めなのが特徴で、それを支えているのがこの人の個性なのかなと思います。

2010/07/20 (Tue) 23:22 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>keiさん

なるほど…、そういうことですか。だからリズム強いんですね。
やっぱりリーダーってのはバンドで思い切り主張できるもんなんだと実感しました。
知らないリスナーが聴いても主張が通じるワケだし。
Into the Nightですね、また聴いてみます。

2010/07/21 (Wed) 23:35 | EDIT | REPLY |   

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