Believe - This Bread Is Mine

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Believe : This Bread Is Mine (2009)

This Bread Is Mine (Dig) Yesterday Is a Friend
Hope Hope to See Another Day

 ポーランド出身の陰鬱系バンドということでアレコレ見てると色々なものにぶつかるものだ。こうしてバンドあさりの情報はどんどん入ってくるんだが、その数たるや半端なものではなく、それこそ似た傾向のバンドが雨後の筍のように出てくる出てくる。まぁ、いちいち聴いている自分もアレだが(笑)、音の系譜が読み取れて面白い部分はある。陰鬱さそのものは昔からあるものの、代表的なのは80年前後のNew Waveと呼ばれる中での系統…、Joy Divisionとかそのヘンの暗さがあって、一方でプログレッシブにシンフォニックに美しくも艶かしい世界を築き上げていたわけで、そこにメタルナルシストが登場してきてダークに重く美しく…となるわけだ。そんで、このヘンの何と言うロックの世界かわからないけど、すべてを包括してきた世界が登場。

 そんな世界の一端を担っていたであろうポーランド出身のBelieveというバンドの3枚目の作品「This Bread Is Mine」にてどうもボーカリストが替わったようだが、もちろんまだ1st「Hope to See Another Day」2nd「Yesterday Is a Friend」とも聴いていないので何も書けません…。ただ、この「This Bread Is Mine」という作品はかなりの力作なんだろう、というのは聴いていてわかる。ってかさ、プログレとデスメタルの接近ってのも何か分かる気がしてくるもんな、こういうの聴いてると。ちょっとでもどっちかに偏ると聞く人がガラリと変り、更にバンドとして呼ばれる形容詞が変わるだろうからこのへんのブレンドの下限は重要。今のところBelieveはどうやら今のところ原題プログレッシブ的バンドに挙げられているようなのでよろしい。

 猛烈に暗い(笑)。バイオリンやフルートが特徴的なのかもしれないけど、それよりもコーラスや曲の持って行き方ってのが上手い。もちろん叙情性ってのが全体を引っ張ってるけど、さすがだなぁ…、どの音も突出しないで綺麗に纏められていて、ギターソロでさえトーンがアルバムのカラーに染まっていて突出してこない。こういうトータルコンセプションって今時のバンドはセンスあるよな。しかし悲しみに溢れた哀愁漂う美しさを持ったバンドだ。聴いてみないとこういう世界ってわかんないね。はて、自分ってそんなに暗かったっけ?と言われるとそんなことないけど、好みの音ってこういう暗い叙情系っての多いから暗いんかもな…。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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kei  

Satelliteから分裂したバンドですね。
昔Xang目当てで聴いたGalileo Recordsのコンピレーションの一曲目が、このバンドの一作目から"Needles In My Brain"で、そのときは単になかなかいい音を出すバンドだなと思っていたのですが、後に元CollageのギタリストがSatelliteを脱退していたことと、彼が結成したバンドがBelieveであったことを知って結構びっくりしたものです。
なんというか音のイメージが随分違っていたものですから。
当時既に脱退からかなり経っていたようなのでその辺にあまり興味がなかった自分の問題でもあるのですが。

そして今になって彼のソロ・プロジェクトの新作が発表されていることにも驚きました。

2010/07/19 (Mon) 09:08 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>keiさん

この辺、雰囲気が結構気に入ってて、それがポーランドだからなのか新たなジャンルなのか…。
なかなか良いものに出会えたと思って楽しんでます。

2010/07/21 (Wed) 23:40 | EDIT | REPLY |   

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