Chicken Shack - 40 Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve

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40 Blue Fingers

 後のフリートウッド・マックで活躍するクリスティン・パーフェクトはマックのジョン・マクヴィーと結婚してクリスティン・マクヴィーとして有名だが最初は同じ英国ブルースロックバンドのチキン・シャックに参加しており、その才能を開花させていたようだ。それにしてもこのバンド=チキン・シャックってのは実に認知度が低い。普通に英国ロックが好きでもあまりこのバンドをきちんと聴いている人も多くはないだろうと思う。自分も含めて、です。その理由は大きく…と言うよりも単純にアルバムが手に入らなかった。ただそれだけ。初期の作品はブリティッシュブルースレーベルとしては有名なマイク・ヴァーノン氏率いるブルーホライズンからのリリースだったけど、そのマニアックぶりからかこのレーベルのアルバムってほとんど手に入らなかった。英国B級バンドの方がまだよっぽど見かけることがあったように思うし、実際再発もあったけどチッキンシャックはなかなか出なかったし、そうこうしているウチに聴かないまま終わってしまっていたのが現実。

 昨年紙ジャケでリリースされたみたい。今なら簡単に手に入るようなので早いウチに聴いておく必要があるよなってことで今の流れからして手を出してみることに…。やっぱどうせならファーストからだろう、ってことで「40 Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve」から挑戦。しかし、このアルバムジャケットを見るだけで万単位の値札が付いていたことを思い出してしまうし、「O.K.Ken」なんてついぞアナログを見かけることはなかった…。それだけにこの二枚への期待感はもの凄いものがあった。で、「40 Blue Fingers, Freshly Packed and Ready to Serve」だが…、驚くまでにシンプルなブルースロック。ギターのスタン・ウェッブがフレディ・キングばりのギター弾きというのは聴いていたが、いやぁ、ここまで見事にどブルースなファーストアルバムだとは思わなかった。ちょっとはオリジナリティあるだろ?って思ってたけど、それはほとんどがクリスティン・パーフェクトの手がけたモノらしいのでちょっと違うんだよなぁ。これじゃ売れないだろ、と思うが当時の英国では結構評価されたアルバムらしい。そりゃ、セカンドアルバムも出せるんだからそこそこ売れたんだろう。

 まあそんなことでまんまブルースって感じはそのままで、歌もモロに黒人のモノマネ、ピアノの入りやブラスもモロって感じなのでまっとうに評価できない部分はあるけど、英国らしさってのは…、線が細いことかなぁ。まったく同じようにやってもその辺はどうしても出てきてしまうことなんだな。繊細っつうか。その分スタン・ウェッブのバリバリのギターが楽しめたのはお得か。こうして聴くとクラプトンと大差ないギタリストばかりだけど、でもやっぱ何かが違うんだろう。その辺のブルース好きな人にはお勧めできるけどヘヴィーブルースが好きな人にはちゃちな音にしか映らない可能性ある。個人的にはフレディ・キング好きだからこういう模倣を聴くのも割と好き。

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フレ
Posted byフレ

Comments 5

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evergreen  
マニア受けのバンドかな?

この辺のブルース・ロックといわれていたバンドのものは、ガキは聞かんでよし!・・・みたいな風潮がありました。で、私も聞いていないんですが、多分次はFの字のバンドだと思うんですが、Fの字は聞きました。SAD CAFEなんてのも、最近聞いてみたいなと思っているんですが 若い頃はやっぱりレインボーに行きますよね!

2006/04/05 (Wed) 01:02 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>evergreenさん

多分ね、マニア受けバンド。Fの字の前にSBですね。Sad Cafeですか…もちろん10CCとかもありなんだろうなぁ(笑)。ん?レインボー?だって若者の音楽なんだもん。でもさ、ブルース入ってるか入ってないかで好み分かれるのはありまっせ。

2006/04/06 (Thu) 01:15 | EDIT | REPLY |   
lonehawk  
TBありがとうございます。

チキン・シャックは90年代にも一度国内CD化されていましたが、恐らく昨年にソニーから紙ジャケ化されるまでは、かなり認知度が低かったでしょうね。
ちなみにワタシは写真の3枚までは聴きましたが、1st.が一番好みでした。

2006/04/07 (Fri) 19:46 | EDIT | REPLY |   
zagan  
Unlucky Boy

2006年のお話に今頃・・・

1973年は高校二年生のある日、いつも行ってたレコード屋の壁に、なにやら見たこともないグループのLPが飾ってあったのがChicken Shack "Unlucky Boy"でした。
このアルバム、再入手して聴き直したのですが、やはり良いですね。
当時、1st 2nd共に国内発売してなかったんとちゃうかな?

大学生の時、1st 2ndを手に入れて『ずいぶん違うなぁー』とか思いながらも、お気に入りの音盤になってました。

追記:ぼちぼち音盤ネタ再開しました。

2009/12/11 (Fri) 11:37 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

いやぁ~、高校生でこれ聴いて…ってツウですよ、それは。なかなかわからないバンドだったなぁ。確かに「随分違うバンド」でした(笑)。今は普通に線の細いブルースバンド?って感じですけどね。

2009/12/16 (Wed) 00:16 | EDIT | REPLY |   

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