The Flower Kings - Stardust We Are


ネーミングが今ひとつだったために全然聴かなかったバンドのひとつ。名前は知ってたけどどんなんやってるか、ってのは知らなかったなぁ(笑)。今回ネオプログレ系を漁っている時にアチコチで出てきたのがThe Flower Kingsでして、ネーミングの印象がよろしくなかったのは単純にThe Gypsy Kingsだと思ってたから(笑)。いや、勘違いはしてないが…、ああいうバンドなのかと。ところが、シンフォニックロック系の代表みたいなことを書かれていて、そうなのか?とやや気になりながらも名盤と呼ばれる「Stardust We Are」のジャケットを見るとやや心配になってくるのもあって、遅れてましたねぇ。先入観だけで決めるしかないのでこういう選択もしばしば起こります…。
1999年にリリースされたThe Flowe Kingsの三枚目?にして最高傑作との誉れ高いアルバム「Stardust We Are」、二枚組の大作ばかりというところで驚いたものだが、シンフォニックロックと期待してさぞや起伏に飛んだシンフォニーが聴けるのだろうと期待して聴きました♪ ところが…、そういう音じゃなかったんだね。ちなみにスウェーデンのバンドなのでこないだのAnekdotenと同郷なのだが、何でこんなに明るさと言うのか空気感が異なるのか…、割と爽やかでサンタナやザッパみたいな世界なんだよね、The Flower Kingsってさ。聞く人によって印象違うとは思うけど、綺麗な音が並んでる。楽曲はそりゃもうさすがに作られた音世界でロック的な細かい世界じゃなくって作曲家の世界だから、プログレッシブとか言う次元ではなく当然のように曲が進化していく。だから実に色々な楽器が使われているし、効果音も楽しめる。ただ、個人的に得意ではないのがギターの音。フュージョン的なギターの音色が飛び交っているのでやや引いてしまうという本能…。そのおかげでアルバム全体がサンタナみたいに聞こえてしまう。
アルバムとしての出来映えはもの凄いバリエーションに富んでいて普通じゃできない世界だし、飽きることなく聴いていられるので凄い作品です。やや凝り過ぎかなと思うくらいの部分はあるけどね。まぁ、基本大作の中で最後の最後のアルバムタイトル曲が25分もの代物でバンドのやりたい世界の全てが詰め込まれているんじゃないだろうか?往年のプログレッシブバンドがやりたかったことが詰め込まれているっても過言ではない。だけど、これ、シンフォニックロックって言うの?こういうのがシンフォニックロックなんだろうか?もしそうなら自分の認識変えないとなぁ…。
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