Paatos - Kallocain

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Paatos : Kallocain (2004)

Kallocain (Bonus Dvd) (Spec) Timeloss

 儚い夢を一瞬だけでも紡ぎ出して見せてくれるアルバム…、そんな謳い文句が相応しいスウェーデンのPaatos、傑作といえばセカンドアルバムの「Kallocain」に限る、らしい。らしい、ってのは他はまだ聴いていないからだ。この辺のバンド全てそうなんだけど、じっくりと時間をかけて最初のアルバムから順に聴いていかないとまともなことはあまり書けないだろうな、という空気感を持っているハズ。単発で聴いたアルバムからその中にどんどん吸い込まれていくというパターンではあるが、なかなか真髄が見えない。だから時間がかかる…。時間を掛ける価値があるバンドというのがわかるのには時間がかからないんだが…。

Paatosの「Kallocain」。不思議なジャケットの様相だが、どこか説得力を持っているのは色使いなのだろう。決して明るいとは言えない欝系のサウンドであることは見て分かるが、どんだけ暗いのかってところが気になるし、美しい世界観を聴かせてくれる事も期待。何は無くとも70年代好きなロックファンには堪らないメロトロンの響きがアルバム中を駆け巡っているので、それだけで陶酔してしまう世界であろう。破壊感は全く感じられず、女性の歌姫によるほんのり感と浮遊した時間を与えてくれる。一曲ごとの時間もさほど長くなく6分程度レベルが並んでいるのは聴きやすさの表れとバランスの取り方か。それでも曲の中では様々な展開を進めている。

 美しい…、プロデュースがPorcupine TreeのSteve WillsonだからKing Crimsonの1stと同じ質感を味わえるのか?この人のプロデュース品は細かい音が実に緻密に加えられているようだし、雰囲気が独特のようだ。あぁ、こういうじドラムって好きだな…。



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フレ
Posted byフレ

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