The Gourishankar - 2nd Hands

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The Gourishankar : 2nd Hands (2007)

2nd Hands Close Grip
2nd2nd Hands

 いくつかのニッチなブログで見つけて、そのジャケットのセンスの良さには好感を抱いていたんだけど、聴くのか、となるとちょっとそこまでは手が出なかった。それでも自分のセンスってのはあまり変わらないもので、そのジャケットを見つけてしまった時には同じようにセンスの良さについ手が出てしまった、というトコロだ。

 それがThe Gourishankarというバンドの「2nd Hands」というアルバム。両開きで見るとこの情景がそのまま左側にも繋がっていてかなり幻想的な雰囲気を楽しめるもの。この寒々しい情景が物語るようにこのThe Gourishankarというバンドはロシア産とのことだ。ロシアでこの音かい?とかなり不思議な感じはするけどまぁ、もう文化的にはおかしくないしある意味独特の空気感を持っているのは事実、それがロシア的なのかと言われてもピンと来ないけど、多分そんな雰囲気なんだと思う。

The Gourishankarの二枚目の作品となる「2nd Hands」にして既に最高傑作と名高いのだが、どんなバンドか?って言うとですね、King Crimson…ってかUKとかも含めたブラッフォードのあのピッコロで軽快に叩きまくるドラムの音が心地良いサウンドにエッジの立った攻撃的な歪んだギター、低音ボトムを聴かせたベースがフレーズごと付いてくる音圧、そして変拍子しかない、ってくらいに変拍子だけど曲そのものはかなり流れていくという進化した変拍子プログレ的破壊的サウンドだけど、とっつきにくさはあまり見当たらないという不思議。それよりも引き込まれていく要素のほうが強い気がするわ。そんなイメージで聴いていたんだけど、その実どこかフュージョン的な音色の軽やかさってのも耳についてきたので、テクニカルなのはわかる。ただ、微妙。ものすごく微妙でして、歌もちゃんと入ってるからロックの領域だけどさ、面白いな。

 しかし時代は進化するものだ。こんなに音が散漫でありながら強力にひとつに固まってぶつかってくるなんて考えられなかったし、それが耳あたり良く展開されているという不思議。冒頭の「Moon7」からして最強の凄い音。1stの「Close Grip」と共に楽しみたいバンドです。




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フレ
Posted byフレ

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