Mostly Autumn - Glass Shadows

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Mostly Autumn : Glass Shadows(2008)

Glass Shadows Heart Full of Sky
Glass Glass Shadows Heart Heart Full of Sky

 Panic Roomの系譜からKarnatakaへ進み、いつしかMostly Autumnなるバンドまで辿り着いた。一瞬にしてこんな風に辿り着いてしまうのはやはりネット時代だから、の一言に尽きる。あまりにも容易な情報収集が価値を半減させているという指摘はさておき、辿り着いた先のMostly Autumnなるバンドの「Glass Shadows」に耳を傾けてみよう。

 最初から…、「お?」全く英国のバンドって言うのはどうしてこうも何も意識しないトコロでいとも簡単にLed Zeppelin的なリフとバンドスタイルってのが出てくるのだろうか。Mostly Autumnのメンバーに聴いても多分全く意識していないだろうとは思うのだが、瞬時にして影響下を感じてしまう自分の耳。Led Zeppelinが…と言うよりはこういうセンスが英国人のセンスなのだろうと解釈した方がわかりやすい。The AnswerにしてもMostly Autumnにしても、だ。

 このバンド、別にハードロックバンドではないし、こと「Glass Shadows」というアルバムについてはシンフォニックロックを鍵盤で美しく聴かせるというようなものでもなかった。Karnatakaと共に名前の出てくるバンドなのとボーカリストがヘルプで参加しているのもあって、似たような音楽性かと思ったけど、もっと骨っぽい部分が出てきている音だ。Led Zeppelin的ってのがリフの組み方と音のタイム感でそう思っただけでさ、パクリじゃないんだよね。そこから「Glass Shadows」というアルバムをじっくりと聴き込むにつれて非常にアコースティックという言葉が似つかわしく、それもフォークというよりももっとジャリジャリとしたアコースティック。そんな硬質なイメージが漂う中での女性ボーカルによる展開…。優しさはアルバム全体に溢れ出ていて凄く素朴。多分Mostly Autumnというバンドの中でも異色作なのかな?それともこういう音?他の作品に手を出してみないとわからないけど、紛れもなく英国の深さを持ったバンドなので、これからが楽しみ。バンドの成長というよりも自分がこのバンドを聴いていけるという楽しみ♪

 「Glass Shadows」での中盤では見事なまでの仰々しく大層なシンフォニックロックといえる「Tearing At The Faerytale」という7分弱の大作が入っていて感動する…、やはり地力があっての音楽性なんだな。ソフトタッチから豪勢な音まですべてをモノにしつつ、英国ならではの重さもしっかりと訴えてくるこの重厚感が堪らない。実に幅広い…。終盤は正にピンク・フロイドの世界観をしっかりと継承して打ち出しているという全く英国王道ロックをひとりでやってしまえる実力には脱帽。



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フレ
Posted byフレ

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