Tempest - Living In Fear
1. Funeral Empire
2. Paperback Writer
3. Stargazer
4. Dance to My Tune
5. Living in Fear
6. Yeah, Yeah, Yeah
7. Waiting for a Miracle
8. Turn Around




ジョン・ハイズマンって人はそれほど一般に知られている名前ではないだろうし、普通にロック好きですっていう人的にもそれほど知られてはいない人だ。じゃあどんな人かって…、自分もよく知らない。いや、Colosseumのドラマーで、目立ちたがり屋の音数の多いドタバタするドラマー。ジャズ系ロックの名手といえば名前が出てくる人でジャック・ブルースとも一緒にプレイしてたりするので、そんな感じの人だ。ただ、圧倒的に印象深いのはどうしたってColosseum。その活動からドラムセンスを世に知らしめたってのはあるが、その後に組んだバンドがこのTempest。最初はアラン・ホールズワースを迎えてアルバム「Tempest」をリリースしているんだが、なかなか突き抜けた感じにまではバンドが成熟出来ず、またアラン・ホールズワースのような器用なプレイヤーとのセッションよりももっと激しいロックを欲していたのか、旧友のオリー・ハリソールを迎えてクリームを彷彿させるトリオ編成での制作となったセカンドアルバム「Living in Fear」がこれまた熱い。
やっぱりロックってのはトリオ、もしくはボーカル入りの4人で十分だろうと思ってしまう。鍵盤ってのも音的には重要なんだけど、激しく熱く燃えるにはドラム、ギター、ベースに歌が一番しっくりくる。Tempestを聴いていても音はみっちりと詰め込まれているし、弱いのは歌くらいでして…、いや、それはしょうがないんだろうけど、「Living in Fear」のバンドアンサンブルはファーストの「Tempest」よりも見事だし、キャッチーさというのはちょっと欠けているのでメジャー扱いされていないけど、白熱具合でいけばそんじょそこらのバンドでは太刀打ちできないスタイル。ややプログレッシブな演奏ってのも一般化できなかった理由かもしれないが、今聴いてみればわかるように、普通のハードロックにプラスアルファの要素が加わった、進んだ音世界ってことを認識できるはずだ。
最初にTempestを聴いた時にはプログレッシブバンド、みたいなイメージがあったからかなりびっくりしたけど、なんてことはない普通にハードロックでギターがテクニカルにハイセンスに入ってくるあたりが心地良くって…、だからColosseumにも進んでしまうんだよ。うん、Tempestの方が先に聴いたもん。ちなみにここのベーシストは一瞬だけ黄金期Rainbowに在籍したマーク・クラークです…、もっともその系統の他のバンドにも色々参加しているんだが…、その系譜を見る限りでもTempestが後のHRに影響を与えているバンドの一因って捉えることもできるか。
Amazone見てたらいつの間にかアルバム二枚と未発表曲を加えたアンソロジーもの「アンダー・ザ・ブロッサム~ジ・アンソロジー」なんてのがリリースされていた…。
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